道路に面した場所には区画を設定することができる白いマスが存在する。ここに住宅区を設定することで市民が住むことができる住居を建てることができる。住宅区の中には
・低密度住宅 (低密度需要)
・低密度テラスハウス (中密度需要)
・中密度住宅 ( 〃 )
・複合住宅 ( 〃 )
・低家賃住宅 (高密度需要)
・高密度住宅 ( 〃 )
の6種類存在し、さらにそれぞれヨーロッパ式とアメリカ式がある。

基本画面の左下に色付きのバーがあり、それぞれ対応する需要の区画を示している。当然需要が伸びている区画は区画を設定した瞬間に建物が建つ。需要が伸びていない区画は区画を設定しても建物が建たないか建ってもすぐに廃墟になってしまう。基本的には需要がある区画を設定することになる。
目次
ヨーロッパ式とアメリカ式の違い

↑アメリカ式

↑ヨーロッパ式
筆者が日本人だからなのか国際人ではないためなのか、あまりアメリカっぽさとヨーロッパっぽさが解説できない。性能は変わらないため見た目の好きな方を選ぶと良い。またレベルアップによっても見た目は変わる(豪華なプールが付いたり二階建てになったり)ので、種類はかなりある。

注意点として、特殊施設の解放条件にヨーロッパ式とアメリカ式の区別がある。例えば低密度住宅の最も厳しい解放条件を満たすためにはヨーロッパ式とアメリカ式それぞれ2万5000マス設定して建物が建たなければいけない。解放される特殊施設の中には強力な効果を持つものや特徴的な見た目を持つものがある。最初の設定で「すべてアンロック」にチェックを入れるとそれらの見た目や効果を確認できるので、気になったら見てみると良い。
低密度住宅


最大 4 × 6 マス
最低 2 × 2 マス
最初から解放されている住宅区画。以降の区画はマイルストーンアンロックと同時に順次解放されていく。唯一の低密度住宅の需要を満たせる区画なので、低密度住宅の需要が伸びやすい序盤はかなりお世話になる。
低密度住宅は1世帯(家族)のみ居住でき、1~10人ほど居住することができる。他の区画に比べて1マス当たりの人口はかなり低いため、大規模で区画を設定しても人口はあまり増えない。
特徴
1世帯当たりの居住スペースが広いので、「家が広い」の幸福度が上がる効果を得られやすい。また、人口が一気に増えたりしないため、狭い道路や渋滞対策ができていない都市でも問題がほとんど発生しない。
都市が発展していくと地価も上昇し、家賃も高くなってしまう。なんとCitiesSkylines:2ではすべての家が賃貸住宅という扱いであり、この一軒家の低密度住宅も例外ではない。賃料が上がると「賃料が高い」状態になってしまい、世帯の資産と家賃が釣り合わないと住めないようになってしまう。地価の上昇はかなり高い位置まで設定されているので、資産が裕福だとしても地価が上がりすぎると住めなくなる。こうなってくると、低密度住宅の維持は不可能になるため、下記のより密度が高い住宅に区画を設定しなおす必要が出てくる。
中密度テラスハウス

↑アメリカ式 屋根が平なのが特徴

ヨーロッパ風 屋根に傾斜が付いて三角形になっている

最大 1 × 6 マス
最低 1 × 2 マス
一番最初のマイルストーンで解除される区画。需要は中密度扱い。建物の大きさとレベルによるが、2世帯~10世帯ほど住居できる。人数では2~30人ほど。低密度住宅よりは区画あたりの人数が多いが、これでもかなり少なめの方。序盤から設置できるが、見た目が悪い方向に特徴的でこれを敷き詰めるのは「見た目」の観点からおすすめできない。理由は「見た目」の項目で解説。
特徴
住宅区画の中では唯一になる1×2マスの極小物件を建てられる。狭いスペースでも有効活用したいが、1マスしか空いていない場合には活躍する・・・かも。複数世帯が住むアパートのような存在だが、「家が広い」の幸福度上昇効果を得られる。
世帯人数が多いため、地価の上昇(家賃の上昇)に少しは耐えられる。それでも全体から見たら世帯人数はかなり少ない方、人口増加にあまり貢献できない。急に人口増加しないということは、渋滞対策もしなくて良いということなので、一長一短。
見た目

筆者の完全に個人的な主観だが、平地でこれを敷き詰めるのはあまりお勧めではない。これをずらっと並べると画一的な見た目になってしまい、景観が悪くなってしまう(景観の問題だけであり性能的には一切問題ない)。

こんなときは坂道に配置しよう。屋根に段差が付くので、見た目の情報量が増して良い見た目になる。テラスハウス×坂道はかなり雰囲気が出るのでおすすめ。上の画像はフォトモードで撮影した。
中密度住宅

↑ヨーロッパ式 カラフルなアパートが建つ

↑ アメリカ式 ホテルのような見た目

最大 6 × 6 マス
最小 2 × 2 マス
2番目のマイルストーンで解放される。需要はテラスハウスと同じ中密度扱い。ただし同じ中密度とは思えないほどの収容人数を誇るため全くの別物。具体的にはレベルと敷地面積で変わるが、およそ40~90世帯・60~300人ほど収容可能となっている。
特徴
巨大な集合住宅。世帯数がとても多いため、少しの区画でも人口がかなり増加する。人口が増えるということは、渋滞問題・公害問題・ゴミ問題・学校問題・霊柩車待ちなど様々な問題が発生しやすくなってくる。特に人口増加による渋滞問題をいかに解決するかはこのゲームの醍醐味。この区画を設定し始めるあたりから、必ずと言っていいほどすべての市長が渋滞問題に直面する。
世帯数が多いので賃料が安くなりやすい。そのため、地価がある程度高くても問題ない。「賃料が高い」が出た地区はこれに変えていこう。
複合住宅

↑アメリカ式 ゴシックな見た目。相変わらずホテルっぽい。

↑ヨーロッパ式 カラフルな見た目。

最大 6 × 6 マス
最小 2 × 2 マス
マイルストーン5で解放される商業区画と住宅区画が複合した区画。需要は中密度。実は下記の低家賃住宅の方が早く解放される。
世帯数は中密度住宅の中ではそこそこの収容人数がある方で、40~70世帯。収容人数だと50~100人ほど。商業施設も入っており、従業員は10~40人。商業施設の規模としては、低密度商業区の建物よりも大きいが高密度商業区の規模よりはちいさい。
特徴
住宅に商業施設が付いているので、住民が遠出をすることなく買い物ができるというのが最大のメリット。買い物に時間をかける必要が無くなるので、余暇時間が増えやすい。車での移動が減るので渋滞対策にもなっている。
ただし、都市が発展してくるとかなり遠くの市民が複合施設の商業区まで買い物をしに遠出をすることが増える。これが起こると、いままで渋滞していなかった複合住宅の周辺が渋滞するという事態に陥る。特区のゲーテットコミュニティなどで訪れることができる市民を制限することなどの対策は必要。
低家賃住宅

最大 6 × 6 マス
最小 2 × 2 マス
マイルストーン4で解放される住宅区。複合住宅よりも早く解放される。需要は高密度扱い。世帯数が非常に多く、最大で120~200世帯ほど居住できる。人数だとおよそ200~300人ほどになる。世帯数が多いので家賃がかなり安い。
特徴
説明で低家賃住宅は税収入が減ると書いてあるのでとても勘違いされやすいが、区画をこれに変えることで税収が減ることはまずない。むしろ市民の数が増えるので税収は底上げされる。この説明の意図としては一人あたりの税金(家賃)の支出が減るということであり、たしかに人口が横ばいであれば税収は減る。実際は低家賃住宅を建てることで移住者が増えるので、一人当たりの税収が減ったとしてもそれを打ち消すほどの人口流入が発生するので安心して建て替えするとよい。
外観

じつは低家賃住宅のみアメリカ式とヨーロッパ式の区別がない。アイコンで選択をすることはできるものの、区画は共有している。そのためどちらで区画を設定したとしても同じ建物が建つ。開発者モードでも確認したが、NA(アメリカ式)とEU(ヨーロッパ式)とついている低家賃住宅のアセットが存在していなかったので間違いない。一見2種類の低家賃住宅があるように見えるのに実情は1種類。ぶっちゃけ詐欺。
高密度住宅

最大 6 × 6 マス
最小 2 × 2 マス
マイルストーン8で解放される最大規模・最高密度の住宅区画。需要は当然高密度住宅。6×6マスの最大規模・最高レベルまで到達すると、一棟で350世帯ほどになり収容人数は1000人を超える。ちなみに日本での20階だてのタワマンの平均世帯数は324世帯(戸)なので、日本のタワマンで一般的に想像されるものと同じくらいの規模。見た目が良く、ビル群を建設するのはこのゲームにおいての醍醐味。都市全体を高層ビルにするもよし、中心部だけや島にビル群を建設するもよし。
特徴
最大収容人数が多いので付近の渋滞対策は必須。都市外部との接続が少ないと、一棟建てるだけで移住者の渋滞が発生する。移住者が落ち着いたとしても、今度は買い物客や旅行の客の移動で都市のいたる場所で渋滞が発生する。
建設難易度が高く、高密度住宅の需要が無いときは区画を設定しても建設されない。都市が発展してきて待望の高密度住宅の需要が伸びてきても、一棟建てるだけで需要バーが一気に下がるという減少も発生しやすい。これは、高密度住宅の収容人数が多いので需要が伸びていたとしてもそのほとんどの需要を一棟で賄えてしまうため発生する。需要バーがすぐに縮んでしまう場合は、まだ高密度住宅は必要なく、低家賃住宅で十分ということ。無理をして建てたとしても、移住者が少ないと倒壊してしまう。どうしても高密度住宅群(ビル群)を建てたい場合は、高層ビル群建築法というページで解説も行っているので、そちらを参照してほしい。
アメリカ式高密度住宅外観


見えるほぼすべての建物が高密度住宅(アメリカ式)。ゴシックな感じでかっこいい。種類も豊富で最大の6×6マスの建物だけでなく5×6や4×6にもそれなりに高さのあるビルが収録されているので、これだけでも十分。
ヨーロッパ式高密度住宅外観


こちらも見えるほぼすべての建物が高密度住宅(ヨーロッパ式)。屋根に傾斜がついていたり、色が若干カラフルになっている。小規模の建物だとよりカラフルになりがち。6×6マスだとカラフルな建物は無くなる。青や赤の高密度住宅を建てたくない場合は、6×6マスの高密度住宅が建ちやすくなるよう調整しよう。
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