消防は火災が起きた際に消防車を発車させ鎮火させる役割を持つ。火災の種類には建物火災や交通事故による車両の火災、森林火災がある。火災の発生から鎮火までの時間が長いとそれだけ被害が拡大する特徴を持っているので、なるべく早く鎮火できるような都市設計を目指したい。
消防施設
消防施設は全部で4種類ある。火災の種類や消防ヘリの有無など細かな違いがある。消防施設を建てなくても都市外部から消防車がやってきてくれるのでなくても良い。しかし鎮火までの時間がかかるため被害が大きくなりがち。消防署自体に火事の発生率を下げる効果もあるので、優先度は比較的高め。
消防本部(小規模)


翻訳のミスなのか消防本部という名前の施設は2つある。ここでは最初に建設できる消防本部を消防本部(小規模)として扱う。この施設はマイルストーン3で解放され、一番小規模な消防署になる。消防車は4台しかないが、そもそも火災が4件も同時に起こることも少ないので台数は十分足りることが多い。アップグレードで増やすこともできるが、優先度は低め。カバーエリア内の火災発生率を下げる効果があるが、人口密度によって範囲が減少する。車両台数を増やすためにアップグレードするくらいなら、消防署の数を増やした方が効果的。
アップグレード

維持費は消防本部(小規模)の半分ほど。消防車の台数が2倍に増える。
消防本部(大規模)


マイルストーン3の解放後、開発ポイントを使用して建設ができるようになる。初期の消防車の台数は10台だがアップグレードで増やせる。小規模の消防署と比べてなんと維持費12倍。すべてのアップグレードをすると、なんと維持費27倍にまで膨れ上がる。一方、その維持費に見合うだけの消防カバー範囲を持つ。これを一つ建てるだけで都市全体の消防をカバーできるようになるので、町を消防署だらけにしたくなければこちらを建てる方がよい。また、アップグレードで消防ヘリを稼働させることができるようになる。
アップグレード

消防車の台数が5台増える。実際は消防車が10台稼働することはほぼ無いので優先度はかなり低い。

おそらく消火スピードを上げることができる。見た目ではほとんど変わらない?住宅火災では複数の建物に被害が出ることが多いので、被害の拡大を抑えることができる。ただし維持費が重い。

崩壊した建物から救助するための専用部隊を出動させることができるようになる。崩壊後に再建をするタイプの建物だと、このレスキュー部隊が活動してからでないと再建ができない。市内に無い場合は都市外部からの呼び込みになる。なくても特に問題がない上に、建設には追加の土地が必要。優先度はやや低め。

消防ヘリを運用できるようになる。優先度は非常に高い。建物の崩壊前に消火ができるようになるので、都市にとってもメリットが大きい。ヘリは1台しかないが、複数の火事が同時に起こることが少ないので十分足りる。
火災監視塔


電気のみで稼働が可能な施設。道路も不要。周辺の森林火災発生率と火災の応答時間を下げる効果をもたらす。ただし発生率を下げるのは森林火災のみなので通常の火災の確率は変わらない。また、カバー範囲もけっこう狭い。都市周辺の森林をカバーしようとすると相当な数が必要になる。維持費も安くはない上に森林火災が都市部まで広がることが非常に稀。筆者は経験したことがない。
見た目が監視塔まんまなので、刑務所付近に建てると雰囲気が出る。
消防ヘリコプター車庫


消防ヘリを5台運用できる施設。消防本部より維持費が安く消防車も運用できる。ただし消防本部と違い、周辺建物の火災発生率を下げる効果を持っていない。そのため都市にこの施設だけというわけにもいかない。
消防ヘリコプター

消防ヘリコプターはかなり早いスピードで火災現場まで向かい、即座に鎮火できるので非常に優秀。搭載できる水の量が決まっているが、一番大きい高密度住宅でも2軒は消火できる容量を持っている。小さい建物だと消費される水の量が減るので、数軒分は持つ。ただし、すでに消防車が派遣されている建物までは消火しないので、隣に燃えている建物があって消火できるだけの水があったとしても、無視して帰還してしまうことがある。
搭載している水の量は300m2となっているが、重さにすると300トン。アメリカ最新戦車エイブラムスとジープを4台づつ搭載しておつりが来る積載量を誇っている。ちなみに、世界最大のヘリコプターといわれるMi-12の最大積載量が30トンになっている。
火災の概要
火災現場は主に住宅や工場で発生する建物火災と交通事故による車両の火災と森林火災がある。
建物火災

住宅区・商業区・工業区のすべての建物で発生する可能性がある。工業区には産業特化施設も含まれている。火災が発生すると、確率でその建物内にいる市民が死亡する。上の画像では住人が781人いたが、火災発生と同時に17人死亡した。そのためすぐさま霊柩車が17台と消防車1台が要請されている。火災では負傷者が発生しないため、救急車が要請されることはない。都市内部に消防署が無い場合は消防車が都市外部から呼ばれることになるため、到着までにかなり時間がかかる。

火災が発生すると住民は安全な場所に避難をする。住宅の場合は住宅前の道路に集合することになる。火災現場を見ているとぞろぞろと住民が出てくる様子を確認できる。出てきた市民を見てみると安全な場所に退避中という状態になっている。外に出てこれた住民はこの火災で死亡することはなくなる。

一方取り残された住民も存在している。取り残された住民はこのまま建物から避難することができない。住民の一覧から取り残された市民を見ると「不安」のアイコンが付いている。行動も「暇つぶし中」になっており避難できていないことがわかる。これらの逃げ遅れた住民は鎮火されない限り徐々に死亡していくことになり、最終的には全員死亡してしまう。

火災が発生してからしばらくすると、隣の建物に延焼が発生するようになる。今回は右側の地下駐車場と左の高密度住宅に延焼した。この延焼は発生と同時に何人か死亡するわけではないが、取り残される住人が出てくる。当然鎮火が遅れると、取り残された住人は死亡してしまう。延焼は道路を跨いで飛び火をすることはないため、細かい区分けをしていると延焼の規模を小さくできる。

鎮火までが遅いと建物自体が倒壊する。倒壊すると、全焼という扱いになり火も消える。今回は高密度住宅の住人781人のうち253人の死人を出す大規模火災となった。しかもまだ隣の高密度住宅は燃えているため、被害は拡大中。

ちなみに、建物を破壊して火災を鎮めることはできない。ブルドーザーで建物を選んでも、火災のアイコンが出て破壊不可能になる・・・・が実は、区画をリセットすることで建物を自動的に破壊(取り壊し)することができる。すぐ取り壊されることもあれば、建物が倒壊されるまで取り壊されないことがあるため必ず被害を抑えることができるわけではない。

全焼すると建物を取り壊すことができるようになる。需要があればすぐに建物が建つようになるが、区画に勝手に建設される建物以外の建物(駐車場・産業特化施設・通信塔…等)は災害救助が行われるまで建物を再建できない。どうやら建物内に要救助者が残っている扱いになっているようで、「建物の中に生存者が閉じ込められている可能性があります」や「災害対策本部が利用できません!」と表示される。市内に消防施設が無くても、都市外部から消防車が来てくれて救助してくれるので、気長に待つとよい。急ぐ場合には、撤去費用と建築費用が必要になるが火さえ消えていれば「取り壊し→新しく建築」で建て替えることができる。

再建が可能になると、建物を選択した状態で左上に再建のボタンが出る。このボタンを押すことで再建ツールというものを選択できるようになる。

再建ツールを選んだ状態で焼け落ちた建物を選択すると、再建費用と再建後の建物の状態が表示される。そのままクリックすると、再建が行われる。再建費用は建設費の半分になる。高額な建物が焼け落ちた場合は再建する方が良い。

車両火災

車両火災が発生すると、警察車両と消防車と道路整備車両が呼ばれる。負傷者がいた場合には救急車も呼ばれる。建物火災と同様に消防車の到着が遅いと車が全焼扱いになってしまう。ただし、車が全焼したとしても搭乗者はなぜか死亡しない。全焼扱いになったと同時に平然と車両から出てくる。

森林火災

森林火災は、木が密集しているところで一定確率で発生する。ただし冬は発生率が極端に低いか発生率がゼロに設定されている。森林火災が起こると専用のアラート音とともに右下に警告が表示される。しかし、実際は木が数本燃える程度で大規模火災まで発展することはめずらしい。あまり意識する必要はないかもしれない。
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