この記事はゲーム内で公開されている情報と今週のことば#11で公開された情報を元に制作しています。
このゲームでは物資を資源・資源製品・無形製品の3種類に大きく分けている。また資源の中には材木・家畜・野菜などが、資源製品の中には金属・鉱石・機械などがあるようにさらに細かい品目に分かれている。これらの生産・輸送・消費・輸出入は品目ごとに分けてシミュレーションされている。
例えば木材の生産が多い都市では紙や家具の生産が活発になり、それらの製品の輸出が活発になる。石油の産出が多い都市ではガス発電所の維持コストが安くなり、石油化学製品の生産量が増える。都市全体の輸出量が多ければそれだけ都市と企業の経済を良くすることができるため、輸出が強い都市は発展も早い。
一方、都市で生産されていない資源については都市外部から輸入する。都市では生産していない種類の資源が多ければ、それだけ輸入する量が増えるため都市の経済を圧迫する。輸入コストを抑える方法もあるため、それらを活用しながら都市の経済を好循環にしていこう。
目次
資源・資源製品・無形製品の違い
物資は全部で36品目あるが原料を扱う1次産業、加工品を制作する2次産業、サービスを扱う3次産業の3種類に分けられる。それぞれゲーム内で名前が決められていて、資源と資源製品と無形製品という名前になっている。
資源(1次産業) ※以降、「1次資源」と呼ぶ

材木 穀物 家畜 野菜 綿 石油 金属鉱石 石炭 岩
原料となる資源を扱う1次産業であり9品目ある。これらはすべて産業特化エリアで生産するか輸入によってのみ入手できる。輸送する資源が重い(量が多い)、が25トン積載できるトラックで輸送するので必要になる車両の数自体はかなり少ない。そのため都市の道路にかける負担も少なく、渋滞が発生しにくい。
資源製品(2次産業) ※以降「2次資源」と呼ぶ

金属 鋼鉄 鉱石 コンクリート 機械 石油化学製品 科学製品 プラスチック 薬品 電子機器 車両 飲料 インスタント食品 食品 織物製品 木材 紙 家具
資源や資源製品を元に作られた製品で2次産業。全部で19品目ある。効率100%基準で計算すると、おおよそ1次資源10トンで2次資源を5トン生産できる。そのため都市内を流通する2次資源の量は1次資源のおよそ1/2になる。しかし、2次資源は輸送するための車両(輸送バン)が4トンしか積載できないので大量の車両が必要となる。また効率が200%を超えると1次資源10トンで2次資源を22トン生産したりする(質量保存の法則を無視し始める)。また効率が200%になると1時間あたりに生産できる物資の量が2倍になる。そのため輸送に必要なバンの数がとんでもない数になるため、渋滞対策をしていないとすぐに渋滞してしまう。
工業区で序盤は渋滞していなかったのに中盤になってくると渋滞し始めるのは、効率上昇によって製造する製品の量が多くなりバンの量も多くなることが影響している。
無形製品(3次産業) ※以降「3次資源」と呼ぶ

ソフトウェア 電気通信 金融 メディア 宿泊 食事 娯楽 レクリエーション
情報やサービスを取り扱ういわゆる3次産業で8品目ある。サービスを扱うので一部を除いで物資を輸送する必要がない。例えば、ソフトウェア開発会社は電子機器を消費してソフトウェアを制作する。材料である電子機器は工業区から輸送する必要があるが、作成したソフトウェアは即売却か即輸出される扱いになりトラックが出ることも無ければ企業内部に保留もされない。
メディア制作会社にいたってはソフトウェアを消費してメディアを制作するため資源・製品の輸送のためのトラックは一切出ない。ただし企業の維持費としてのコンクリート・家具・木材は必要になるのでそれらのトラックが輸送しに来ることはある。
1次資源の輸送ルート

1次資源は基本的に工業区や都市外部へ輸送される。ただし、例外的に冬季は暖房(薪ストーブ用?)のために住宅区に直接届けられる場合がある。また石炭発電所がある場合は貯蔵施設・生産施設・貨物ハブから直接石炭を輸送する。
一次資源の発送元
産業特化エリア
外部都市(輸入)
最終的な発送先
加工業者(工業区)
都市外部への輸出
※例外として住宅区・石炭発電所
産業特化エリアから発送する場合
産業特化エリアで生産された1次資源は
① 生産施設 → 貯蔵施設 → 加工業者
② 生産施設 → 貨物ハブ → 都市外部に輸出
③ 生産施設 → 都市外部にトラックで輸出
④ 生産施設 → 加工業者
(例外) 貯蔵施設 →(トラック) → 住宅施設・石炭発電所
という優先順位で輸送されている。優先順位は基本的に生産施設の利益が出やすい順に設定されている(公式)。貨物ハブが十分に設置されている場合は、③④による輸送が一切発生しなくなるほど①②の優先度が高い。検証のために都市外部へ向かう輸出用トラックがゼロになる都市も作成した。リンクからダウンロードもできるので、興味のある方はダウンロードしてみてほしい。
③は都市内の貯蔵施設が満杯だった場合や貨物ハブの整備が不十分な時に発生する。外部接続までの道路をかなり圧迫してしまうので、トラックで渋滞している場合は貨物ハブの整備を優先しよう。
④の資源が加工業者に直接運ばれるパターンは都市の倉庫と貯蔵施設を意図的にすべて潰した場合しか確認できなかった。そもそも資源(1次産業)の倉庫は建設されやすく設定されているので倉庫が全く無いという状態にはなりにくい。そのため、大抵の場合は加工業者に運ばれるとき生産施設→貯蔵施設→加工業者という経路を通る。
貯蔵施設とは、工業区に建設される建物の一種で資源を一切加工せず貯蓄のみを行う専用の建物。詳細は工業区のページを参照。
貨物ハブとは貨物駅・貨物港・貨物空港の総称。
都市外部から発送する場合(輸入)
都市内部で生産できなかった・生産していても需要を満たせなかった品目については、必ず輸入に頼ることになる。
① 都市外部 →(鉄道・船・飛行機)→ 貨物ハブ →(トラック)→ 加工業者
② 都市外部 →(トラック)→ 加工業者
①は貨物ハブが十分に設置されている場合。需要に応じて貨物ハブが勝手に輸入してくれる。しかし、貨物ハブが近くに設置されていなかったり、倉庫が満杯で対応が追い付いていないときは②の方法で輸入される。②は都市外部までの道路を圧迫するだけでなく、輸送コストによって加工業者の利益が低くなりやすい。できるかぎり、貨物ハブによる輸入ができるようにしてあげよう。
2次資源の輸送ルート
2次資源はの発送元は加工業者か都市外部(輸入)になる。最終的な輸送先は加工業者・商業施設・都市外部(輸出)の3種類。

ただし例外的にコンクリートは住宅区以外のすべての建物で維持費として消費されているため、それらに直接輸送されることがある。

また家具については、オフィス区の維持費としても消費されるため直接輸送される。(ただしオフィス区に向かう家具積んだトラックを筆者は見たことが無い)オフィス区はコンクリートも維持費として必要なので、維持費が最も高い建物ということになる。
また、家具の輸送先として消費者が表示されている。これは貯蔵施設から直接消費者に送られるというわけではなく、一度商業施設に家具を運んでから消費者が買いに来るということを意味している。

石油化学製品(ガソリン)はガス発電所や暖房として住宅区に直接輸送される。
2次資源の発送元
加工業者(工業区)
外部都市(輸入)
最終的な発送先
加工業者(工業区)
都市外部への輸出
商業区
※例外として維持費が必要な建物・オフィス区
2次資源も発送元によって輸送ルートが異なるので、それぞれ解説する。
加工業者から発送する場合
加工業者から発送する場合も同じように、加工業者の利益が多い順に優先順位が設定されている。
①加工業者 → 貨物ハブ →(鉄道・港・飛行機)→ 貨物ハブ → 商業施設
②加工業者 → 貯蔵施設 → 商業施設・工業施設
③加工業者 → 貨物ハブ → 都市外部に輸出
④加工業者 → 都市外部にトラックで輸出
⑤加工業者 → 加工業者・商業施設
例外 加工業者 → 貯蔵施設 → 例外品目の対応する施設
①は加工業者・商業施設ともに利益率が最も高くなる。そのためこの経路の優先順位も最も高い。ただし貨物ハブがそれぞれの施設の近くに建設されていない場合は、②のルートを通る可能性が高くなる。
②は大抵の市長によって使われているルート。①の方が物流としての優先度が高いが、今作の物流システムについての理解が深まっていないため商業区と工業区をつなぐ物流ハブを設置している市長がほとんどいない(と思う)。また、②の経路のみでも道路に十分な渋滞対策を行っていれば問題になることは少ないため、この経路が使われることが多い。
③都市内部での需要以上に生産している場合は輸出されることになる。貨物ハブによる輸出は利益率が高くなりやすい。
④貨物ハブで輸出できないとき。利益率は低くなる上に渋滞問題が出てくる。
⑤対応する品目の貯蔵施設が無い場合に直接輸送される場合があるが、稀にしか発生しない。
都市外部から発送する場合(輸入)
都市内部で生産できなかった・生産していても需要を満たせなかった品目については、輸入に頼ることになる。
① 都市外部 →(鉄道・船・飛行機)→ 貨物ハブ →(トラック)→ 加工業者・商業施設
② 都市外部 →(トラック)→ 加工業者・商業施設
①は貨物ハブが十分に設置されている場合。需要に応じて貨物ハブが勝手に輸入してくれる。しかし、貨物ハブが近くに設置されていなかったり、倉庫が満杯で対応が追い付いていないときは②の方法で輸入される。②は都市外部までの道路を圧迫するだけでなく、輸送コストによって加工業者・商業施設の利益が低くなりやすい。できるかぎり、貨物ハブによる輸入ができるようにしてあげよう。
3次資源の輸送ルート
3次資源の特徴として、サービスを提供する形になるため輸送関連のコスト(費用と時間)が設定されていない。配達は輸出輸入においてもかなり早く設定されていると思われるが、そもそも企業がどれくらい3次資源を使用・生産しているかを調べる方法がない。
また、電気通信・金融・メディアについては消費者への販売が設定されているが、それらを取り扱う商業施設がない。そのため、これらの品目についてはオフィス区から直接住宅に輸送されていると考えられる。テレビやインターネットサービスと考えると非常に現実的な設定。
商業施設→消費者のルートの特徴
今週のことば#11で解説された内容にとても興味深い内容が書いてあった。商業施設にある商品は、基本的には直接消費者が店舗を訪れて購入する形になっている。しかし、一部では消費者はオンラインショップで購入することもでき、商品は一瞬で配達される扱いになる。つまり、陸の孤島になっていたとしても、商品を購入することができ道路でつながっている必要はないということになる。
消費者が購入する品目の選び方
これも今週のことば#11に書いてあった内容。消費者はそれぞれ「物資」を一定量もっており、時間経過でその物資を消費していく。物資が無くなってくると補充するために商品を購入するが、補充する品目は2次・3次資源であれば何でも良い。購入した品目がなんであれ購入した量の物資を補充する、ということになっている。そのため住宅の場所によっては車ばかり購入する家庭もあれば。メディアのみ購入する家庭もあることになる。
ただし、公式によるこの説明は十分ではない。購入する物資がなんでも良いのであれば、最も近い商業施設のみで購入することになるが、実際はそうではない。おそらく同じ品目を買うにはクールタイムが存在していたり、余暇時間が多ければ遠出するなど考えられる。が、予測の範囲を出ない。
輸送途中でトラックが消失した場合の積み荷の処理
これも今週のことば#11の内容。A施設からB施設に木材を輸送しようとしたときに、道中に事故・渋滞・デッドロックに遭遇し車両が消失した場合は、積み荷はA施設へ戻されるという内部処理になっている。、、、という話だったが、実際にわざと道路を消して車両を消失させてもA施設の物資の量は戻らなかった。要検証。
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