今作では道路を引くときののツールモード周りがかなり改善されており、かなり簡単に滑らかな道路の接続ができるようになっている。使いこなすことで都市の景観を維持したまま複雑な道路を構築することも可能となっているため是非ともマスターしたい。初心者のうちから慣れることができれば、都市を作成するスピードも速くなる。
ちなみに、この記事は初心者向けのため、かなり細かく解説している。経験者にとっては長ったらしい記事になっていることを留意してほしい。後半には経験者向けの内容もあるので、そちらまで読み飛ばしてもよいかも。
目次
なぜ滑らかに接続する必要があるか
道路同士を滑らかに接続することは非常に重要である。急カーブ・急こう配の地点では、車両の通行スピードが遅くなる(カーブするために減速する)仕様があるため、渋滞の発生原因となる。急カーブ・急こう配の地点での交通事故発生確率も上昇してしまう。さらに、都市の景観的にもよろしくない場合が多く、これらの理由から道路はなるべく滑らかに接続されていた方が良い。
また、この方法は地下鉄や鉄道の線路や、船舶の航路にても同じように使用することができる。急カーブの線路は電車の通行スピードを下げてしまうため、線路でもなるべく滑らかに接続していた方がよい。
直線で接続

道路の端と端を直線で結んだもの。滑らかに接続ができていないため、カーブ地点で減速が発生してしまう。見栄えが悪く通行スピードが遅くなりやすい。
一方で、道路脇にできるセルの数が最も多いというメリットもある。少しでもセルの数を増やしたい場合にはあえて使用することもある。道路を引くときも手間が最も少ないので、時間がかからないということもメリット。
1カーブで接続する方法

1回のカーブで接続する方法。慣れれば直線と変わらないくらいのスピードで接続することもできる。1カーブで接続するためにはある程度の条件があるが、ほとんどの道路は1カーブで接続可能。ぜひとも習得したい。
始点と終点の確認

ツールモードとスナップの設定

ツールは1カーブモードに設定。スナップに関しては【90°にスナップ】と【ガイドラインにスナップ】を有効(上画像の状態)にしておく方が無難。慣れてきたら、スナップが全て無効になっていても全て有効になっていてもできる。
開始地点から道路を伸ばす

開始地点から道路を伸ばす。終点の延長戦近くまで道路を伸ばすと終点のガイドラインが出現するようになる。このガイドライン上にカーソルがある状態で、なおかつ始点から180°で道路が伸びているときに1回目の左クリックをする。

終点につなげて完成

終点で再度クリックすることによって完成。
1カーブでは滑らかに接続できない道路

道路の状況によっては1カーブで接続できない場面がある。上画像のように、平行にずれている2つの道路はどうやっても1カーブでは滑らかに接続できない。そのような場合は2カーブの道路を使用する。2カーブの道路であれば、ほぼ全ての道路を滑らかに接続可能となっている。
2カーブで接続する方法

2カーブで接続すると、ほぼ全ての条件で道路同士を滑らかに接続することができる。ただし、その分手間も少し増えてしまうため、慣れるまでは少し大変。1カーブの時と同様にスナップは【90°にスナップ】と【ガイドラインにスナップ】のみを有効にする方が無難。
開始地点から道路を伸ばす

始点から道路を伸ばす。おおよそでよいが、終点までの道のりの中で1/3程度の距離のところまで道路を伸ばすと滑らかになりやすい。始点からの角度が180°になっていることを確認したら、1回目のクリックをする。

終点の延長線上で2回目のクリック

終点の延長線上にカーソルを持ってくると、終点からガイドラインが出る。このガイドラインが出ている状態かつ、終点までの距離が1/3になるような地点で2回目のクリックを行う。
終点につなげる

終点につなげて完了。
さらに滑らかに接続するために

上画像のように、どうしてもカーブがきつくなってしまう二点を結ぶ場合でも、道路を開始する点と終点の位置を工夫することでより滑らかに接続することが可能となる。

具体的には、上画像のように赤点と結ぶ場合と青線を結ぶ場合では、青線の方がより滑らかになる。
↓赤線で結んだ場合

↓青線で結んだ場合

ただし、青線で結んだ場合は、青点周辺のセルが変化してしまうため、建物の道路の接続が失われてしまうこともある。また、道路のグラフィックがガタガタになる場合もあるため、注意が必要。
2カーブでは綺麗に接続できないパターン

以降は上級者向け。上画像のようにUターンする道路の接続の場合は2カーブモードで滑らかに接続すること自体はできるが、カーブがいびつになってしまいがち。球面に近い形でUターンを設置する場合は連続カーブモードを使用することを勧める。
連続カーブで接続

連続カーブモードの優れている点は、180°以内のカーブであれば球面カーブになるという点。180°以上のカーブを作成しようとするといびつな形になってしまう。そのため、カーブが180°以内になるハの字型のUターンであれば一発で綺麗なUターンを作成可能。しかし、カーブが180°以上になるVの字型のUターンでは2回に分けて作業が必要。

ハの字型のUターン

ハの字型のUターンでは、非常に簡単にUターンが作成可能。
始点から道路を伸ばす

滑らかに接続するために、始点との角度が180°の時に1回目のクリックをする。このとき道路の長さは気にする必要がない。
連続カーブツールの特徴として、1回目のクリックでは始点との角度のみが参照されるというものがある。そのため、1回目のクリック時に始点から離れている地点でクリックした場合と、始点付近でクリックした場合を比較したときに、始点との角度が同じであれば最終的な形は同じになる。
終点のガイドラインに合わせる

1回目のクリックをしたあと、終点の延長線上にカーソルを持ってくると、終点のガイドラインが出現する。終点のガイドラインに沿ってカーソルを動かすと、上画像のように赤線部分と終点のガイドラインが一直線になる地点が存在する。その地点で2回目のクリックをする。
終点と直線ツールで結ぶ

完成。
V型のUターン

V型のUターンはひと手間かかる
始点から道路を伸ばす

180°の状態のときに1回目のクリックをする。長さは気にする必要がない。
カーブの延長線と終点の延長線が交差しそうな位置を探す

始点と水平な位置にカーソルを持ってくると、綺麗な180°の球面カーブが描かれる。その状態を維持したまま水平に動かして、終点の延長線(青線)とカーブの延長線(赤線)が交わりそうな場所を探す。実際に赤線と青線は画面に表示されないので、なんとなくで交差していそうな場所を探す。
2回目のクリック

青線と赤線が交差しそうな地点を見つけたら、その位置でクリックする。
最終接続

1カーブツールで滑らかになるように終点と接続。1カーブツールで滑らかに接続する方法は上の方で解説しているため割愛。

ㇵの字型のUターンでも綺麗にカーブが作成できる。
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