道路・駅・発電所・学校などの一部の建物は騒音公害を発生させる。そして、住宅地に一定以上の騒音が届いてしまうと住人に悪影響を与え、騒音がひどすぎる場合には住宅に騒音公害のアイコンが出現する。騒音を発生させる建物と住宅を離すのが対処法となるが、学校(騒音レベル 小~中)や駅(騒音レベル 中~大)などの一部の騒音を発生させる建物は住宅地の中にある方がメリットも大きくなる。そのため、
・騒音公害による悪影響
・どの程度までの騒音が許容されるのか
・騒音が届く範囲の決まり方
・騒音を減らす方法
これらを理解することは重要になってくる。このページではこれらについて解説する。
目次
騒音公害のデメリット
騒音公害によるデメリットは騒音公害内にある住宅区の幸福度の低下のみとなっている。オフィス区・公園・病院などの騒音がデメリットになりそうな場所であっても、一切悪影響は発生しない。そのため、騒音公害から住宅区をいかに遠ざけるかというのが重要になる。
幸福度 解説ページリンク
幸福度の低下量

一定以上の騒音公害が住宅区の建物に届くと、その建物に住む住人の幸福度が低下する。幸福度の低下量は、届いている騒音公害の量に応じて「騒音公害がひどい -1 ~ -7」となる。幸福度の中では影響力がかなり小さい方ではある。
騒音公害アイコン

最大量の騒音公害が住宅地に届いている場合は、騒音公害のアイコンが出現する。この場合は確実に幸福度が「騒音公害がひどい-7」になっている。ただし、通常の都市設計をしていれば最大量の騒音公害が住宅地に届くことはあまりなく、このアイコンを見ることは稀。もしこのアイコンが出ているのであれば、相当ひどい騒音公害が周囲にも発生しているため早急の対処が必要。
騒音公害の重要性

都市が発展するかどうかは最終的に市民の幸福度によって決まる。都市全体の幸福度が高いほど市民が流入しやすくなって、人口が増加しやすい。いかに高い幸福度を維持するのかが焦点になるが、幸福度に影響するほとんどの要因は後から改善することができる。例えば郵便サービスが不十分であれば郵便施設を建てればよい。しかし、騒音公害が問題となっている場合は、改善するために騒音公害を発生させる建物か住宅区のどちらかを移設するしかない。範囲が広いとそれだけ移設量も多くなってしまう。序盤は気にならないが後半になってから改善しようとすると、大規模改修が必要となり非常に手間。序盤から騒音公害の量と場所を気にして都市設計を行う必要がある。
騒音公害の仕様
ここでは騒音公害の細かい仕様について解説する。一部の内容は公式やチュートリアルで明かされていないため、実測での結果となっている。測定誤差・バージョンアップ・仕様変更によって書かれている内容が正しくないこともあることに留意してほしい。
騒音公害は合算される

騒音公害には隣接する騒音公害の発生原因と合算されるという仕様がある。そのため小学校のようなあまり大きな騒音公害を出さない建物でも、複数密集させると最高レベルの騒音公害を広範囲に発生させることになる。特に超人口密集区域では小学校が大量に必要になるので注意が必要。
騒音公害レベル

騒音公害の量は建物ごとに設定されており、上画像のようにイヤーマフの数でその騒音公害のレベルを3段階(低・中・高)で示している。内部的には数値が設定されているため、同じ騒音公害レベルでも騒音の範囲や量が異なる場合がある。

上画像は左から風力発電所・バスターミナル・都会の警察署で、どれも騒音公害のレベルが「中」になっている。しかし、広がる範囲・騒音公害の量・発生場所が微妙に異なっていることがわかる。
騒音公害の色別の悪影響

情報ビューで騒音公害の項目を選択することで、騒音公害のレベルを色(オレンジ → 赤)で知ることができる。この色の濃さで、住宅地への悪影響の度合が決まる。色は11段階に分かれており、ここでは最低レベルの騒音をレベル1とし、最高レベルの騒音をレベル11とした。
騒音なし ~ 騒音レベル1

よく見ないとわからない薄さの色をしている騒音レベルが1までは、市民の幸福度に一切影響がない。
騒音レベル2~3

騒音レベル2~3の範囲に住宅があると、そこの住人の幸福度に「騒音公害がひどい -1」が付く。
騒音レベル3

騒音レベルが3になると「騒音公害がひどい -2」になる。
騒音レベル4~6

騒音レベルが4~6になると「騒音公害がひどい -3」になる。
騒音レベル7

騒音レベルが7になると「騒音公害がひどい -4」になる。
騒音レベル8~9

騒音レベルが8~9になると「騒音公害がひどい -5」になる。
騒音レベル10

騒音レベルが10になると「騒音公害がひどい -6」になる。
騒音レベル11

騒音レベルが11に達すると「騒音公害がひどい -6」になり、騒音公害のアイコンも出現する。ただし、騒音レベル11の中にもアイコンが出現する・しないのボーダーラインがある。
道路の騒音公害を減らす方法

意外かもしれないが、騒音公害を減らすことができるのは道路から発生する車両の騒音のみとなっている。どこかで樹木が騒音公害を減らすという表記を見たような気がするが、実際に騒音公害を発生させる建物周辺に樹木を植える前と後で、騒音公害の発生範囲・量は変化しなかった。


バグの可能性もあるが、パッチ「1.1.6f1」時点では建物周辺の樹木は騒音公害を減らすことは無い。
街路樹のアップグレード

道路に街路樹のアップグレードをすることで道路の騒音公害の量を減らすことが可能となっている。街路樹は道路の両脇と中央分離帯の3か所でアップグレードできる。ただし、1か所をアップグレードしたものと3か所をアップグレードしたものでは騒音公害の減少量は変わらない。騒音公害を減らす目的であれば、1箇所のアップグレードで十分。また、街路樹はアップグレードしても道路の維持費が変化しないという特徴がある。
街路樹を植えることで路駐ができなくなり、騒音公害も減り、維持費は増加しないのでかなり優秀なアップグレードとなっている。
道路の維持費 解説ページリンク

街路樹が減らせる騒音公害は道路から発生するもののみとなっている。そのため街路樹に面している建物の騒音公害の量は変化しない。場所によっては街路樹をアップグレードすることで建物の騒音公害が減っているように見えることもあるが、騒音公害は周辺の騒音公害と合算で計算される仕様がある。そのため、街路樹によって道路の騒音公害が減っているだけであり、建物の騒音公害自体は減っていない。

防音壁を設置(高速道路限定)

高速道路の騒音公害の量は非常に多く設定されている。その代わり防音壁を両側に設置することでかなり騒音公害を低減させることができる。街路樹と違い、片側だけだと防音効果が半減するため必ず両側に設置する必要がある。また街路樹と違い、こちらはアップグレードによって1Kmあたり40[€/月]の維持費が追加される。両側に防音壁を建てると維持費も2倍となる。

道路を地下に埋める
道路を地下に埋めることで騒音公害の量をかなり減らすことができる。ほぼ完全に騒音公害をシャットアウトできるので、最も有効な手段。ただし、月あたりの道路の維持費は5倍以上増えてしまうので注意が必要。
半地下にすることでも騒音公害の量は減るが、減少量はごくわずか。高架にすると騒音公害の量はかなり増えてしまう。

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