このゲームにおいてマップの選択は非常に重要になっている。陸地の形だけでなく、接続されている公共交通の種類・風向き・地下資源など様々な要素が介在している。マップ選択画面ではわかりにくい点も多く、思うように都市開発が進まないこともある。このページでは初心者向けに、おすすめなマップや各マップの解説を行う。
目次
マップごとの違い

そもそもマップによって異なる要素は複数ある。マップの詳細にはある程度書いてはあるが、それがどのように都市開発に影響するのかが非常にわかりにくい。そのため、まずマップごとの違いにはどのようなものがあるのかを解説する。
テーマ

ゲーム内にはテーマという要素があり、北アメリカ風とヨーロッパ風の二種類がある。このテーマは各マップにもそれぞれどちらか設定されている。しかし、マップに設定されているテーマはゲーム開始時に変更できるので、あまり気にする必要はない。テーマによる違いについては別ページでまとめる予定。
気候(天気と温度)

各マップにはそれぞれ天気と温度が設定されている。天気はもっとも頻度が高い天気が表示され(検証中)、気温については年間の最高気温と最低気温が表示されている。ここでの重要な要素として、最低値が氷点下を下回っているとマップに雪が降るということ。雪が降ると都市の外見が一変し、違った雰囲気を楽しむことができる。道路整備車両が除雪車両に変わったり、市民の服が変わったり、車に雪が積もったりするなど細かい変化もある。雪景色を楽しみたい場合には、気温がマイナスになるマップを選んだ方がよい。雪が降ることによる難易度の変化は無いが、内部的には暖房に使うための木材や石油(石油化学製品)の消費量が増えるといった変化がある。また雪が解ける時期には雪解け水によって川の水量が増えるという変化もあるが、影響を実感できるほどの変化はない。
北半球・南半球

北半球では3・4・5月が春、6・7・8月が夏、9・10・11月が秋、12・1・2月が冬となるが、
南半球では3・4・5月が秋、6・7・8月が冬、9・10・11月が春、12・1・2月が夏となる。
建設可能エリア

平坦な土地の多さを表しており、%が高いほど平坦なエリアが広い。初心者のうちは建設可能エリアが広い(%が高い)マップを選ぶと良い。ただ、建設可能エリアが狭いマップでも地形変更ツールを使用することで平坦な場所を増やすことができ、さらに地形変更にはお金を消費しない。そのため平地が少ないマップでも広範囲に都市開発が可能となっている。
外部との接続

道路・鉄道・船・航空機・電気の接続が都市外部とされているかを示すアイコンだが、あまり参考にはならない。初期から解放されているタイルには必ず道路と電気(高圧)が接続されており、航空機はどのタイルからでもアクセスできる。船と鉄道はどのみち航路と線路までタイルをアンロックする必要があり、マップによっては一番近い線路・航路までの距離(難易度)が違う。そして、そもそも外部接続が不足しているマップが「ツインマウンテン」「山の村」「レイクランド」の3種類だけしかない。

レイクランドは船の外部接続が欠けている。ただ、初期解放タイルの周辺には航路に適している水場が多数存在し、自前で航路を作成するのは容易。さらに、航路に使用するタイルは海の面積が多い(タイル解放・維持コストが安い)ので、マップ端まで航路を繋げる場合でも比較的安価に接続が可能。

山の村では船の外部接続が欠けている。ただし、下流の河川に航路を建設して外部接続が可能となっている。中央を流れる川の幅を広くすることでマップ中心まで航路をつなげることもできるが、川の水量が少なく川の幅を広げると水量がさらに減少するため、そこだけ難易度が高い。

ツインマウンテンのマップには鉄道の外部接続が欠けている。かなり陸地が多い割に鉄道線路が唯一通っていないマップで、鉄道で外部接続をしようとするとマップ端までタイルのアンロックが必須となる。陸地のタイルをアンロックする必要があるので、タイル維持費も高額になってしまう。最短経路でも9マスの解放権限と月額15万程度の支払いが必要。ツインマウンテンで始める場合は、資金繰りに慣れてからか、資金無制限やマップタイルの全開放を利用することも考えよう。
地下資源

肥沃な土地・木材・油脈・鉱床がどの程度埋蔵しているのかを表している。これらは産業特化施設で活用することができ、産業特化施設が多ければ多いほど都市の財政が潤いやすく、都市内部の企業の生産性も上がる。そのため、地下資源が多いマップの方が都市も発展しやすい。
マップによって埋蔵量が大きく違い、情報ビューの地下資源から色分けしてみることができる。ウィンディンフィヨルドは資源の量が極端に少なく、コーラルリッチは資源の量がかなり多いことがわかる。

既存の道路・建物・線路

ゲーム開始時から存在している道路・航路・線路・橋・電線などは、マップによって充実度が大きく異なる。交通許容量の少ない交差点が最初から配置されているマップもあり、渋滞の原因ともなるので、早めに改修すべき既存の道路などもある。
ちなみに、既存の道路・線路・航路などは維持費を必要としないので、使えるのであればそのまま残した方が経費を抑えられる。
マップオプション

都市名【変更可】

セーブデータのデフォルト名となる文字列。セーブデータ名はセーブ時に変更可能であり、都市名はロード時に右下のマップオプションから変更可能。
テーマ【途中変更不可】

サービス車両・道路・道路標識・信号のビジュアルが変更される。途中で変更はできない。
左側通行【途中変更不可】

チェックを入れることで、日本人にはなじみのある左側通行の道路に変更することができる。建物内部の通行もちゃんと左側通行になるが、そもそもゲームが右側通行でデザインされているので意図しないバグが発生する可能性がある。特に、MODを入れたときなどは顕著になるため、こだわりが無ければチェックを入れない方が良い。
一度左側通行でゲームを始めてしまうと、そのセーブデータだけは右側通行に戻せないので注意が必要。
自然災害【変更可】

チェックが入れてあると定期的に竜巻と雹が発生するようになる。竜巻は狭い範囲に大きな被害をもたらし、雹は広範囲に小さい被害をもたらす。竜巻が発生すると、災害対策施設がある場合には市民がそこに避難するようになっている。
全てアンロック・資金無制限・マップタイルのアンロック【途中変更不可】

全てアンロックにチェックをいれると、全ての建物・施設・道路が最初から建設できるような状態でゲームが開始する。
資金無制限はそのまま。いくらお金を使用してもお金が∞のままになる。
マップタイルのアンロックは、最初から全てのタイルがアンロックされた状態になり、タイル維持費も必要なくなる。
一つでもチェックを入れた場合、実績が無効となり獲得できなくなる。
【No.1】サンシャインペニンシュラ


配置・資源量・平地の多さ・開発の容易さからかなり初心者向けに設定されたマップ。最初はこのマップから始めるとコツを掴みやすいかも。ただ、気温が高く雪景色が見れないのが残念。
概要

アップデート「1.0.18f1」で追加されたマップで、全てのプレイヤーが利用可能。天然資源の量は全マップの中で最も多く、産業特化施設を建設するだけで黒字化が容易となる。平地は全マップ中2番目に多く、自由な都市開発が可能。鉄道線路も開始位置の近くを走っているため、わずか1マス解放するだけで鉄道路線にアクセスできる。近くの川は海に向かって流れているため、上流に揚水場、下流に下水処理施設を建てることで永久的に水源を確保できる。さらに、水力発電をここに設置しろと言わんばかりの高台もあり、少しの地形変更さえできれば電力確保も容易と至れり尽くせり。
水力発電所設置

開始位置付近の川に水力発電所を建てる方法は複数あるが、最も簡単な方法だけ紹介。上画像の位置に水力発電所を建てたら、水が外に漏れていかないように赤枠部分の高さをダムと同じ高さまで上げるだけ。発電が可能になる水位まで水が溜まるには、時間がかなりかかるので気長に待とう。左上の水源をダムまでつなげることができれば水量が増えて発電量もアップする。

完成形は上画像。単純な水力発電所だがそこそこの発電量がある。大気汚染も発生させず、発電効率は原子力発電所よりも良い(発電量自体は当然劣るが)。ダムの全長が長くなるよう工夫することで、発電量をさらに伸ばすことも可能。
開発計画例

開発計画に完璧なものなどないので、それこそどんな都市計画でも問題はない。ここでは、初心者向けにどのような意図で都市計画を進めるべきかを理解してもらうために、一例として解説する。
開始位置周辺には風上に農業ができる肥沃な土地が多数配置され、風下には石油・鉱石・石炭が採掘できる地下資源が多数配置されている。そのため、風上側では大気汚染を発生させない林業・農業・畜産を中心に産業特化施設を建設し、騒音公害が届かない距離に住宅や商業施設を建てるとよい。風下の方には産業区と石油・石炭・鉱石の産業特化施設やゴミ処理施設・発電所を建設しよう。これらは非常に大きな大気汚染を発生させるが、住宅地に大気汚染が届かなければ問題ない。画面右下の林業予定地には石油が埋蔵されているが、ここで石油採掘をしてしまうと開始位置方向まで大気汚染が流れてしまうため、ここの石油は採掘しない方がよい。
注意点として、この開発計画だと産業区と住宅地がかなり離れてしまう。極端に離れすぎると、産業区の建物が従業員不足になってしまう。産業区の近くにも住宅地を建てるか、産業区と住宅地を直通の地下鉄で結ぶようにするとよい。
【No.2】コーラルリッチ


こちらも自由な都市設計が可能で天然資源が豊富なマップ。平地が続くのでどこまででも都市開発を続けられるのが魅力。画一的な景観にならないようには注意したい。平均気温が高いので雪を見れないのが残念なポイント。
概要

アップデート「1.0.18f1」で追加されたマップで、全てのプレイヤーが利用可能。平地(建設可能エリア)が全マップの中で最も広く、自由な都市開発が可能。他マップの2~5倍程度の埋蔵資源があるため、こちらも産業特化施設を建設するだけで黒字化が容易。鉄道線路には4マス解放するだけで接続可能。航路まで遠いのが唯一の難点だが、開始地点から海側に向かって平地が続いている。そのため海側にむかって都市開発を進めることで無駄なく航路に接続することも可能。
水源の注意点

開始地点にある水場には流れが無いことには注意が必要。下水を流しても溜まってしまうので、長期間下水を垂れ流しにすると利用できる水が限られてしまう。早めに排水処理施設を解放し建設して、下水処理施設は撤去した方がよい。
開発計画例

画像左上に大気汚染発生関連をまとめて建設する。近くの大気汚染が届かない地点に住宅区や商業区を配置する。住宅地の風上には大気汚染を発生させない林業や農業を配置して就職先を確保する。画像左下には鉄道線路が来ているので、農業・林業・都市外部の資源を産業区に届けられるよう貨物駅をそれぞれの場所に配置した方がよい。
【No.3】ツインマウンテン


平地が続く範囲が広く、開発しやすいマップ。マップ上に鉄道線路がないので鉄道で外部接続するのに苦労はするが、航路や空路で代用できる。雪景色が見れるのも良いポイント。
概要

サンシャインペニンシュラとコーラルリッチ以外のマップ全てに共通することだが、埋蔵資源が少ない。有効活用できなければ都市の収益を確保しにくいのが難点。平地が続く範囲が広いので、開発計画自体は比較的楽な方。
地質研究所

埋蔵資源が少ないマップでは地質研究所をアンロックすることがが推奨される。この建物を建設することで鉱床(青紫色)と石油(茶色)の採取できる資源の量が2倍になるためだ。また、総合大学の派生で開発できる工科大学は、建てるだけで強力な効果を発揮するたてものなので、途中の開発も無駄になりにくい。
開発計画例

都市外部から鉄道で物資を輸送できない前提での都市開発。石油・鉱石・農業周辺に産業区画を設定することで、効率的な資材の運搬を目的とする。また、肥沃な土地や地下資源を無駄にしないような配置になっている。石油や石炭は枯渇するので、早めに地質研究所をアンロックしたいところ。
【No.4】バリアアイランド


島から始まる少し特殊なマップ。初心者からでも少し変わった町を作成したいときにはおすすめ。北側の大陸までタイルを解放できれば都市開発をしやすいが、序盤は狭い島で開発する必要があるので苦労しがち。大気汚染を発生させる建物を風上に置いてしまうと島全体が住宅・農業に適さない土地になってしまうので注意が必要。
概要

開始位置から見て北側と南側に航路があり、1タイルの解放で航路にアクセスできるようになるので、序盤では活用するのもよい。また、開始位置から見て風下側に肥沃な土地と林業に適している場所がある。ここに汚染された空気が流れないように注意して、産業区などの大気汚染が発生する施設を建てるようにしよう。島内部では建設できる土地がかぎられているので、セルが無駄にならないように道路をずらさず敷き詰めた方がよい。
都市開発例

肥沃な土地や石油・鉱石系を無駄なく利用するための開発計画。産業区付近に貨物港を建設すると産業が発展しやすくなり、島に入るための高速道路も渋滞の緩和が期待できる。
【No.5】タンペレ


予約特典のマップ。予約をしていなかった場合は現在入手不可能となっている。
建設可能エリアと肥沃な土地がかなり広範囲に広がるマップ。都市開発のしやすさはサンシャインペニンシュラとコーラルリッチ並みだとは思うが、現在入手不可能となっているためこの順位。石油と鉱石の採掘可能量がかなり少ないので、地質研究所は早めに開放したい。
概要

開始位置に鉄道線路が最初から存在し、少し北側には航路もある恵まれたマップ。流れのある川もあるので、揚水場と下水処理場の位置さえ間違えなければ永久的に給水可能。風下に鉱石が採掘できる地点があるので、大気汚染を気にすることなく採掘可能。配置だけ見てもかなり優遇されているマップ。
【No.6】スイーピングプレイン


大きな山と海に挟まれた広大な平地が特徴のマップ。開始位置の周辺には鉄道も通っているので開発はしやすい。石油系の埋蔵量が比較的多いので活用したいところ。

山から流れ出る水は水力発電に利用できる。小型の水力発電でもそこそこの発電量があるので、タイルが余ってきたら山中に建てるのもよい。
【No.7】グレートハイランド


平地が多く開発の障害になるようなものも無い標準的なマップ。鉱石系の埋蔵量が多く、できれば有効活用したいところ。鉄道と航路までのアクセスが悪いのが難点。また、マップにかかる3本の川はそこそこの流量があるのでダムを作ってもよい。ただし、川周辺の地形を変更すると町が意図せず洪水になってしまうこともあるので注意が必要。
以下は比較的難易度の高いマップです
ウォーターウェイパス


マップ中心に大きな川が流れるマップ。川の両脇には高速道路と鉄道が通っている。開始位置が鉄道と高速に挟まれているので、どの方向に向けて開発を進めても川か鉄道か高速に邪魔をされるため地味に開発が進めにくい。いっそのこと鉄道か高速のどちらかの接続をあきらめて一方向に開発した方がよい場合もある。建設可能エリアは広いので、高速と鉄道の邪魔が無ければかなり自由度の高い開発が可能。
リバーデルタ


海側から山側までかなりくせの強い地形が特徴のマップ。既存の道路・鉄道・起伏も多く、そのまま利用しようとすると特徴的な都市になりやすい。平地の面積自体は広いので開発は自体は難しくなく、市長の腕が出るマップ。
レイクランド


建設可能エリアは多い方だが、地続きになっている場所がかなり少なく、難易度が高いマップ。入念な都市計画と建設の腕が試される。
アーキペラゴ・ヘイヴン


レイクランドの建設可能エリアをさらに削ったような小さな島が集まったマップ。平坦な土地がかなり少なく思うように開発できないので、難易度はかなり高い部類。風上に石油・鉱石系の資源が集まっているので、安易に採掘しようとするとマップの大部分が大気汚染に覆われてしまうのも難易度が高いポイント。地形変更ツールで陸地を増やすことはできるが、それならば最初から陸地が多いマップを選んだ方がよい。市長の腕が試される。
ウィンディフィヨルド


氷河によって削られた山と海の複雑な入り江が特徴のマップ。地下資源が絶望的に少なく、どれだけ有効活用できるかがカギ。鉄道や航路へのアクセスも遠く、難易度がかなり高い。平地も少ないので、限られた土地を有効活用する必要がある。
山の村


高層ビルが全く似合わない山中のマップ。なぜこんなところに都市を建設しようとするのかは市長にしかわからない。当然建設エリアは狭く、資源も多くない。開始場所が線路と高速で挟まれているので、開発において鉄道と高速がかなり邪魔になる。総じて難易度の高いマップ。アップデートで田舎系のアセットが出るのが期待される。
コメント