2024年10月からリリースが開始されたリージョンパックは、2025年3月にすべて出そろった。全部で8種類(日本・中国・東ヨーロッパ・フランス・ドイツ・イギリス・東海岸アメリカ・西海岸アメリカ)のリージョンパックがリリースされ、すさまじいボリュームとなっている。だれでも無料でインストールすることができ、公式のMODなので安全に使用することができる。
ただし、すべてのリージョンパックを試すのには時間がかかり、すべてインストールするとなると31.3GBの容量が必要となる。MODを入れれば入れるほど動作も重くなりやすい。そこで、「ベースゲーム」+「リージョンパックのみ」の組み合わせを考えたときに、初心者におすすめでき単体で完結しているリージョンパックをランキングで紹介する。
1位 「アメリカ南西部」

リージョンパック「アメリカ南西部」は2025年2月に公式からリリースされたMOD。MODの容量は5.6GBと全リージョンパック中2位の大きさ。それだけ多数のアセットが含まれており、ベースゲームに足りない部分を補強してくれる。
・低密度住宅
・中密度住宅
・複合住宅
・低密度商業区
・低密度オフィス区
はかなり使いやすく、アセットのクオリティが高い。
そのほかのアセットについては解説ページを参照してほしい。
リージョンパック「アメリカ南西部」 解説ページリンク
豊富な低密度住宅用のアセット


ベースゲームで最も不満を感じるのは、低密度住宅のバリエーションの少なさ。そこを解消してくれる素晴らしい区画。リージョンパック「アメリカ南西部」で追加される低密度住宅は、かなりのバリエーションがある。上画像を見てもらえばわかるが、建物の種類が多い。建物のレベルが上がることによって2階建てになるなど、アセットの変化も楽しむことができる。現代的な建物が多いので、日本にあっても違和感のない建物が多いのもうれしいポイント。碁盤状の道路に塗っても多様性な外見を見せてくれるので、初心者にもうれしい。
見た目が大きく変わる低密度商業区


低密度商業区は低レベル時には似たような外見のものが多いが、高レベルになってくるにつれて特殊な外見の建物が増える。こちらもかなり現代的な外見のものが多く、日本にあっても違和感がないものも多い。

ただし、一部アセットには看板が浮いてしまうバグが存在している。
中密度住宅区・複合住宅・低密度オフィスも充実

中密度住宅区・複合住宅・低密度オフィスもかなりのバリエーションがあり、多様性のある街並みを作りやすい。ただし、一部の建物には奇抜な色(ピンク)などが採用されているものもある。そこまで頻繁に出てくるわけではないので、建物を取り壊して建物を一度取り壊して気に入る建物が出てくるまで繰り返すとよい。
情報量が多い建物が多数存在

リージョンパック「アメリカ南西部」に含まれるアセットすべてに共通することだが、とにかくアセット一つ一つの情報量が多いことが優れているポイント。建物が特徴的すぎないため、どのような町にも馴染み使いやすい。ベースゲームの不満点を見事に解消してくれるのがこのMOD。


また、ベースゲームの建物は道路に水平垂直に立てられているので、直線部が異様に揃ってしまい違和感を感じる部分がある。しかし、このMODには一部の特殊施設やサービス施設で道路に対して斜めに配置されている建物や道路がある(上画像の消防署など)のも特徴。曲線が多用された建物もあり、不自然に揃った建物の違和感を払拭してくれる・・・かもしれない。
リージョンパック「アメリカ南西部」 解説ページリンク
2位 中国

リージョンパック「中国」は2025年2月にリリースされたMOD。容量は1.9GBと少なめだが、バリエーションは十分。現代風の建物が多いので、どのような町にも馴染んでくれる。また、他リージョンパックにはない特徴として、展望塔・超高層ビル・五重の塔などの観光地や町のシンボルとなるような建物が収録されている。予約特典であるランドマークを所持していないプレイヤーにとっては嬉しい建物。
高密度オフィス区(中国風)
高密度住宅(中国風)
牡丹塔
金融センター
スカイラインパレス
西洋風の展望塔
銀雲塔
はかなりおすすめできる。
リージョンパック「中国」解説ページ リンク
特殊施設・観光名所・ランドマーク
リージョンパック「中国」の一番の見どころ。町のシンボルとなり得るアセットが複数入っている。
金融センター


スカイラインパレス



公式アセットの中で最も背が高い建物となった。
西洋風の展望塔


銀雲塔



高密度オフィス区

低レベル時



高レベル時



かなり現代的な外見の建物が多い高密度オフィス区。低レベル時は、白が基調のよくあるビルといった形のものが多い。高レベルになると、色が付いた建物が多くなり外見も特徴があるものが多くなる。
高密度住宅

低レベル時



高レベル時



低レベル時は中国の地方都市に見られるコピペしたような住宅ビル群になる。しかし、高レベルになると特徴がある建物が増え、色や形のバリエーションが増える。高密度住宅のレベルを上げるのは難しいので、都市経営をうまく回す必要がある。
3位 日本

リージョンパック「日本」は2024年12月に公式からリリースされたMOD。詳細については解説ページ参照。MODの容量は4.3GBと全リージョンパック中3位の大きさ。とにかく日本風の町を作成する場合には必須のMOD。
中密度住宅(日本風)
低密度住宅(日本風)
が特におすすめできる。
リージョンパック「日本」解説ページ リンク
中密度住宅

低レベル時


高レベル時



隣の建物との距離感といい、ザ・日本の都市部のアパートといった風貌の建物。狭い道路にぎちぎちに詰め込まれていると妙な安心感がある。主要な駅周辺の住宅地を再現する場合には必要。
低密度住宅

低レベル時


高レベル時



ジオラマとして日本風の町を作る場合には必ずお世話になるアセット群。バリエーションがかなり多く、日本のアセットが少ない現状だとかなり貴重。ただし、区画として塗る場合には注意点があり、一度に広範囲を塗ってしまうと同じ建物が連続して出現してしまう。特に道路の直線部分が長いと顕著になる(下画像)。上画像のようにカーブ部分を多めに作る・区画を少量ずつ塗るなどが有効な対策。

4位 アメリカ北東部

リージョンパック「アメリカ北東部」は2025年3月に公式からリリースされたMOD。MODの容量は5.6GBと全リージョンパック中3位の大きさ。
・中密度テラスハウス(アメリカ北東風)
・中密度住宅(アメリカ北東風)
・インペリアルステートビル
・給水塔
はかなりおすすめできる。
リージョンパック「アメリカ北東部」解説ページ リンク
中密度テラスハウス(アメリカ北東風)



かなりごちゃごちゃした色合いになる中密度テラスハウス。同系統の建物が並ぶようにになっている中密度テラスハウスでは珍しい。適当に塗っても多様性のある外見となるので、とても使いやすい。
複合住宅(アメリカ北東風)

低レベル時


高レベル時


追加DLCの「Urban Promenades」のような屋上に庭のある建物ができるのが特徴。屋上庭付きは角用の建物になっているので、角にこの区画を設定すると出やすい。
追加DLC「Urban Promenades」 解説ページリンク
インペリアルステートビル



かなり高いビルで独特な外見を持つ。
給水塔



上水機能を持つ建物。町のアクセントに。
その他のリージョンパックについて

イギリス・ドイツ・フランス・東ヨーロッパのリージョンパックについても、決してクオリティが低いだとかアセットが少ないということはない。各国家の特徴が出ていて、再現には不可欠となっている。しかし、少し工夫をしないと同じ建物ばかりになってしまい使いにくいものや、国の特徴を正確に反映しているからこそ特徴的すぎる建物が収録されている場合がある。例えばイギリスの高密度住宅は碁盤区画で広範囲に塗ると一種類の建物しか出てこない場合がある(下画像)。東ヨーロッパの低密度住宅は、奇抜な色の建物が多く町に馴染みにくい(上画像)。フランスとドイツのすべての建物は伝統的な建築様式を模倣しているため、他の国家の建物と相性が悪く浮いてしまう。選択肢が増えることは良いことだが、初心者にとっては分かりにくくなる原因ともなるためランキング外とした。

ただし、使いにくいからと言って一切紹介しないのも不親切なので、ここでは各国の特徴的で使いやすく日本風の町にも馴染めそうな区画や建物に絞って紹介する。
低密度戸建て住宅(イギリス)


イギリスの低密度住宅区。バリエーションがそこそこあり、碁盤区画でもある程度多様性を持たせることができる区画。日本にあっても違和感のない外見をしており、とても使いやすい。
リージョンパック「イギリス」解説ページ リンク
低密度半戸建て住宅(イギリス)


こちらもイギリスの低密度住宅区。低密度住宅には珍しく2世帯居住可能で、5×6マスの巨大な建物も存在している。まさしく豪邸といった外見で、高級住宅街のような場所を作るのに適している。
パリサイ派の教会(イギリス)


火葬場でありながら、大気汚染を一切出さない珍しい施設。市民が墓参りをするので、レジャー施設としての機能も持ち合わせている。周囲の住宅区の福祉度を上げる機能もあるので、性能自体はかなり高い。外見もかなり良いため、おすすめのアセット。
疾病管理センター(東欧)







全病院中最大規模の建物。上画像はすべての病院施設との比較だが、頭一つとびぬけて巨大ということがわかる。救急車35台に救急ヘリ5台と車両数も規格外。外見も現代風で使いやすく、日本風の町にも馴染みやすい。
リージョンパック「東ヨーロッパ」解説ページ リンク
高校と小学校(東ヨーロッパ)

東ヨーロッパの高校と小学校は、現代的で日本風の町にも馴染みやすい外見をしている。日本風の学校はリージョンパック「日本」にも存在しているが、それ以外の学校は外国風の外見のものが多い。そのため、日本風の町に馴染みやすい東欧の学校というのはかなり貴重な存在。







鉄道駅(ドイツ)



造形がかなり凝っている鉄道駅。細部の解像度が高く、非常に外見が良い。

建物の裏側にも出入口と駐車場があるのが特徴。接続される線路も4本と多い。
リージョンパック「ドイツ」解説ページ リンク
単科大学(フランス)

角に建てるために設計されたような2×8マスの小さな大学。色合いが他とは違い、都市のアクセントになる。
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