通信施設は企業や市民が利用する通信サービスを支える重要なインフラ。設備が整っていれば市民はインターネットショッピングをすることができるようになり、企業も生産・流通の管理を効率的に行うことができるようになる。決して必要なサービスというわけではなく、設備投資や維持費の金額を考えると優先度は低い。充実したサービスによるメリットも少なく、資金に余裕が出てきてから取り組んだ方がよい。最初は見落としがちなサービスだが、早めに実装することで都市の成長スピードを上げることはできる。
目次
周波数による違い

通常、モバイルデータ(衛星データ通信)・ラジオ(ラジオ塔)・テレビ(通信塔)は現実世界においてはそれぞれ周波数が異なる。しかし、このゲームにおいてはすべて同じもの、同じ種類として扱われている。そのためそれぞれの施設を充実させる必要はない。設置面積と電波範囲の優秀な電波塔のみを使っても問題ない。
電気通信による影響
インターネットサービスは住宅区と産業区・商業区・オフィス区で発生するデメリット効果とメリット効果が異なる。ただし、どちらもあまり大きい効果があるわけではない。また、産業区・商業区・オフィス区ではデメリット効果のみ設定されており、サービスを充実させたときのメリットが設定されていない。そのため、住宅区以外の地区は最低限通信できればよい扱いとなっている。
住宅区

住宅区で通信設備が整っていない(建物が赤色)と幸福度に「インターネットサービスが不安定-2」のマイナス効果がついてしまう。デメリットとしてはかなり小さく、無視しても問題ない。ただ、幸福度自体は高ければ高いほどよいので、可能であれば改善したいところ。

上画像の右側の家は通信エリアにギリギリ入っている住宅だが、幸福度にマイナス効果が発生していない。このように、マイナス効果を打ち消すだけであればギリギリでも通信エリアに入っていさえすればよい。

インターネットサービスを最大まで充実(建物が緑色の状態)させることで幸福度に「インターネットサービスが安定+5」の効果が付く。こちらもあまり大きい効果というわけではないうえに、建物を緑色にするにはかなりの設備投資が必要。人口密度が高まると+5を維持するための設備負担がさらに増える。無理して+5を安定させるよりは、資金が余ってきた段階で追加投資する方がよい。
産業区・商業区・オフィス区

オフィス区・商業区・産業区では通信サービスが整備されていないと、上画像のように「ネットワークの品質-5」となり効率がさがってしまう。下げ幅は
オフィス区 最大-15%
商業区 最大-10%
産業区 最大-5%
となっており、通信を頻繁に使う業種の方が下げ幅が大きくなっている。

ただし、オフィス区であったとしても最低限の通信さえできれば効率低下を回避できる。上画像の右側のオフィスは通信範囲ギリギリの建物だが、効率低下が発生していない。これは商業区・産業区でも同じ仕様となっていて、最低限のサービスさえ提供できていれば問題ない。さらに、産業区・商業区・オフィス区は、インターネットサービスを最大まで充実(建物が緑色の状態)させても効率が上がるといったような効果が設定されていない。そのため、産業区・商業区・オフィス区のインターネットサービスを緑色になるまで充実させるのはかなりの無駄と言える。
通信設備比較
建設費[€] | 維持費[€] | 範囲[km] | 通信容量[Gbit/s] | 騒音公害 | |
---|---|---|---|---|---|
ラジオ塔 | 2.5万 | 2.57万 | 1 | 0.3万 | 小 |
ラジオ塔[最大] | 3.7万 | 2.8万 | 1.25 | 0.45万 | 小 |
サーバーセンター | 20万 | 11.6万 | 2 | 3万 | 中 |
サーバーセンター [最大] | 30万 | 14.5万 | 2.5 | 4万 | 中 |
通信塔 | 12.5万 | 8.4万 | 5 | 1.5万 | 中 |
衛生データ通信 | 320万 | 23.1万 | 全体+20% | 小 |
ラジオ塔


マイルストーン5で解放される最初の電気通信施設。範囲はそこそこあるため、序盤なら点々と建てているだけで市民と企業の需要を満たすことができる。ただし、ネットワーク容量がかなり少ないという特徴があり、人口が増えるとカバーしきれなくなってしまう。完全に田舎向き。
注意点として少量の雑音公害を発生させる。住宅区に密接させて建てることはおすすめではない。周辺3セルくらい距離を空けたら雑音は届かないので、建てる位置に注意しよう。
維持費

拡大帯域幅(★★★★★)

ネットワーク容量を1.5倍(3,000[Gbit/s]→4,500[Gbit/s])に増やすアップブレード。従業員が増えないので、維持費の増加は額面通り1500[€]のみで維持費がほとんど変わらない。デメリットが一切なく、効果の割に維持費がとんでもなく安いのでアップグレード必須。
無線ネットワークアンテナ(★★★★★)

電波の届く範囲を1.25倍(1[km]→1.25[km])に広げるアップグレード。こちらも従業員が増えないので、維持費の増加は額面通り750[€]のみで維持費がほとんど変わらない。その割に効果もそこそこあり、アップグレード必須。
サーバーセンター


大型の電気通信設備でネットワーク容量を重視した施設。かなり巨大な建物だが建設費がかなり安く維持費の割にネットワーク容量が多いので、序盤にありがちなお金は無いけど土地は余っている状態の時に有用。ネットワーク容量が多いことを活かし、都市部中心に設置するのもよい。
維持費

光ファイバーケーブル(★★★★★)

電波が届く範囲を1.25倍(2[km]→2.5[km])にするアップグレード。従業員が増えないので維持費の増加は額面通り5,000[€]のみ。維持費の割に効果が大きくアップグレード必須。
サーバーアップグレード(★★★☆☆)

ネットワーク容量を1.5倍(30,000[Gbit/s]→40,000[Gbit/s])にするアップグレード。従業員の賃金を含めた維持費の上昇量は24,200[€]。コストパフォーマンスはそこそこで、通信容量が足りなくなった時に追加すべきだが、もともとの通信容量が多いのであまり出番はない。
通信塔


広大なネットワーク範囲と安い維持費を得ることができる施設。これ一択となるほど優秀。
ページの最初で解説したように通信サービスは届いてさえいればよいので、その広大なネットワーク範囲が通信サービスとの相性が良い。維持費はサーバーセンターよりも安く、電波のカバーエリアの面積あたりの維持費はラジオ塔の1/2なので、維持の面でも他施設を大きく凌駕している。建物サイズがかなり小さく都市部にできた隙間に建設することも容易と至れり尽くせり。
維持費

衛星データ通信


都市全体のネットワーク容量(+20%)・魅力度(+10%)・娯楽(+50)をしてくれる施設。この施設単体では電気通信をすることができず、他の施設の補助がメインの効果。維持費・建設費ともにかなり高額であり、それに対して効果がかなり低い。間違っても序盤に建てるような施設ではない。特別な効果があるわけでもないので、お金の使い道が無くなったときに建設する方がよい。
ネットワーク容量を上げる効果は都市全体に効くので、通信施設が多ければ多いほどこの建物の効果も大きくなる。概算だが、通信塔が16本以上あれば維持費に見合った効果を得ることができる。
維持費

コメント
衛星データ通信を建てると都市の娯楽が必ず+になるからめちゃくちゃありがたい