天然資源と産業特化施設

基本情報

マップには最初から決められた天然資源というものが存在している。天然資源の種類は

肥沃な土地  材木(森林)  鉱石(鉱脈)  石油(油脈)  地下水

の5種類である。これらの資源は専用の施設(産業特化施設)を建てることで有効に活用することができる。全く使わないで都市を運営することも可能であるが、有効活用することで都市の発展を速くできたり、企業の収益性が増したりする。また特徴的な外見をしているので、都市のアクセントにすることもできる。

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天然資源の基本的な情報

 枯渇する資源と再生率が設定されている資源

 まず肥沃な土地・材木・地下水は再生率が設定されている天然資源である。例えば木材であれば伐採することで資源が減るが、時間経過によって木が成長して再生する(伐採と同時に植林もする)。同じように、肥沃な土地や地下水も枯渇することは無く常に再生し続ける。注意点として複数施設で同じ地下水を使用すると、地下水の再生量を使用料が上回り施設の効率が落ちることがある。一つの地下水には1つの施設が良い。肥沃な土地と材木は使用量が再生量を上回ることはほぼ無いので心配ない。
 一方、鉱石と石油は再生量が設定されておらず枯渇してしまう。埋蔵量は埋蔵面積に比例するようになっている。平均的な規模の産出施設であれば10年ほどで石油を掘り尽くしてしまうだろう。地質研究所で埋蔵量を3.5倍ほど増やすことができるが、すでに採掘済みの資源は復活しないので、鉱石・石油を採掘する場合は早めに地質研究所を建てないともったいない。最初から地質研究所を建てていれば、面積・企業の効率にもよるが40年ほど持つようになる。

 枯渇する資源の耐用年数

 鉱石と石油は産出量に上限が設けられている。埋蔵面積が多ければそれだけ埋蔵量が多くなるり、耐用年数も伸びる。一方、一つの鉱脈・油田を複数施設で同時に採掘すると単位時間あたりの産出量が増えて耐用年数が減少する。そのため、油田を常に最大面積利用しようとするのは最善手というわけでもない。大きな油田に小さな石油産出施設を建てて長期間採掘し続けるというのも手である。また、小さな石油産出施設の場合は端の方の油脈が利用できないのではないかという心配もあるが、そこも問題ない。

 上の画像は10年採掘したあとの実際の油脈の採掘範囲。この画像からわかるように産出施設は採掘範囲外である周辺の油脈からも吸い取るようにして石油を産出している。このことから、小さい範囲の採掘施設でも、最終的には無駄なく産出できることが予想される。
 また、鉱石の地下資源があるところに採石場を建設すると鉱石の地下資源を消費するというバグが発生している。生産されるのは岩なので、非常にもったいない。

 コーラルリッチとサンシャインペニンシュラ

  バージョン1.0.18Fから追加されたマップ。地下資源が他マップと比べてかなり多い。地下資源を有効活用したい場合は、この二つのマップを選ぶとよい。

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肥沃な土地

 穀物野菜綿の生産施設を建設できる(一応肥沃な土地以外にも建てること自体はできるが、効率がゼロになり企業が入らないようになってしまうので意味がない)。上の画像くらいの大きさで再生率は78.6トン/月。これ以上の生産能力がある建物を建てても生産ができないという意味になっているが、現状そこまで生産量を伸ばす手段が無いのであまり気にする必要はない。
 穀物はインスタント食品、野菜は食品に加工され、綿は織物製品に加工される。この三つは市民が大量に購入する傾向にあるので、都市内部での需要が非常に高い。都市内部で穀物・野菜・綿が需要を満たすだけ生産できれば、原料として扱う企業の収益性が良くなる。また輸入する量が減るので、輸入用のトラックが減少し間接的に渋滞対策にもなる。肥沃な土地が少ないマップでは貴重な資源なので、肥沃な土地の上に建物を建てて無駄にしないような都市設計が必要。近くに土壌汚染を発生させる建物があり、施設のエリア内が汚染されると下の画像のように効率が減少するという形で悪影響を及ぼす

 ちなみに土壌汚染の影響は受けるが、意外にも大気汚染の影響がない。そのため工業区画の風下に建設しても土壌汚染さえ届かなければ問題ない。いったいどんな穀物や野菜を育てているのか・・・・。

 穀物栽培

 肥沃な土地の上にのみ建てることができる穀物を生産する産業特化施設。食料品(インスタント食品)に加工される以外にも飲料化学石油製品に加工されるため需要がかなり多い。競合する野菜と綿に比べても需要がかなり高いので、肥沃な土地は穀物が最優先。ただし需要以上に生産してもあまりメリットが大きくなくデメリットも存在しているので、需要を満たすだけ生産できたら他の品目を生産すると良い。

 野菜栽培

 肥沃な土地の上にのみ建てることができる野菜を生産する産業特化施設。加工先は食料飲料。どちらかというとインスタント食品や衣服の方が需要が高いので、穀物・綿よりも優先度は低い。それらの需要が満たされていて肥沃な土地が余っている場合に建てるとよい。

 織物用繊維栽培

肥沃な肥沃な土地の上にのみ建てることができる綿を生産する産業特化施設。加工先は衣服(織物製品)のみ。加工先は少ないが需要が高いので、穀物の次に優先される産業。

材木(森林)

 材木の生産施設である林業施設が建設できる。こちらも森林が無い土地に建設すること自体は可能だが、効率が0になるので企業が入らず意味が無い。材木は暖房として住宅区で消費されるか、木材へと加工される。そのため材木の生産が豊富だと、材木を原料とする企業の収益性が良くなるだけでなく、寒冷地または冬季の住宅の維持費が少し安くなる。
 注意点として栽培産業と違い土壌汚染だけでなく大気汚染の影響も受ける。そのため、産業地区の風下の森林は木が立っていたとしても使えない(資源としてカウントされない)。天然資源の情報ビューを開くと、林業として利用可能な木は緑色になり大気汚染によって利用不可能な木は灰色になるので、ここで判別ができる。

 林業

 森林の上にのみ建設できる材木を生産できる産業特化施設。説明では木材を生産すると書いてあるが、実際生産するのは材木。木材と材木は違う資源であり、材木を加工することで生産されるのが木材なので注意(超ややこしい)。
 基本的にすべての生産特化施設は都市の需要に合わせて建てていくことが推奨されるが、この施設は下記の植生を使うことでどこでも生産できることと、生産量を爆増させてもデメリットがほぼ無いという特徴を持つ。そのため、乱立推奨と言っても良いほど有能な施設になっている。

植生による資源(森林)の確保

 なんと植生で生やした木材も林業として利用できる。密集させて木を植えることで、資源採取可能量をさらに増やすことができる。一本一本植えるのは大変なので、ブラシツールを使って一気に増やそう。ツールの出し方はよくある質問参照。大気汚染が無い場所ならどこでも林業を始められるようになる。また、もともとあった森林にも追加で木を植えることで収穫量が格段に増える。伐採エリアを決めてからは植林できないうえに、もともとあった木の量で収穫量が決まるので(空き地があっても企業は植林しようとしない)、植林してから林業を始めた方が収穫量が増える

植林した木が収穫可能な資源としてカウントされている。

材木の生産量を爆増させるメリットとデメリットが少ない理由

 少しややこしい話になるので、簡単に説明すると

・材木を使用するすべての生産物が他資源を使用しないので
          過剰生産による他資源の過剰消費が発生しない
・住宅の維持費が安くなる
・紙と家具の値段が下がるのでオフィスの維持費が安くなる
・市民も家具と紙を安く購入できるようになる
・材木・木材・紙・家具の輸出が増えるので貿易が黒字化しやすくなる


というメリットがありデメリットは輸送による渋滞が少し発生しやすくなるだけである。
以下は詳細解説。

 上の画像は材木の加工先の一覧になっている。注目すべき点はすべての製品が材木しか使用しないということである。このように、他資源を消費せずに完結できるというのが材木の強み。同じように他資源を消費せずに完結できるのは綿が該当するが、綿は肥沃な土地の上にしか建設できないことと、肥沃な土地は穀物が第一優先という点で爆増させるには向かない。

 例えば、同じようにどこにでも建築できる家畜を大量に生産してしまうと、食品の加工量が増えるようになる。ただし、食品の生産には畜産と同じだけの野菜が必要になってしまい、野菜の需要も同じだけ上がる。すると野菜の価格が上昇するので、野菜を原料とする飲料も価格が上がるという悪影響を及ぼす。その点材木は他資源を必要としないので、材木を大量生産しても他資源の価格上昇を引き起こさないという点でかなり優れている。

鉱石

 名前は鉱石という地下資源だが、産出する資源は石炭金属鉱石の二種類。それぞれ石炭採掘と鉱石採掘が対応している。埋蔵量は上の画像くらいの大きさで1602トンほど(地質研究施設無し)。大気汚染と土壌汚染がそこそこ発生するので風下には注意。採掘可能量が有限に設定されている代わりなのか利益率はすさまじい。都市の収益を一気に黒字化できるほどの利益を生むことができる。
 石炭より鉱石採掘の方が需要が高まりやすい傾向にある(必要とする産業が多い)ので、鉱石採掘施設の方が優先度高め。しかし、石炭発電所が多数ある場合は石炭採掘施設を優先した方が財政は黒字になりやすい。都市の需要のバランスを見てどちらを建設するか決めよう。
 ちなみに、地下資源の名前が鉱石になっているが2次資源の鉱石とは別物。鉱石はを加工することによってのみ生産されるので注意が必要。

 鉱石採掘

 鉱石(鉱脈)の上に建てることができる金属鉱石を産出する産業特化施設。説明では鉱石を生産すると書いてあるが、鉱石はを加工することによってのみ生産できるため、おそらく金属鉱石の誤訳。競合相手の石炭よりも需要が高くなりがち。

 石炭採掘

 鉱石(鉱脈)の上にのみ建設できる石炭を生産する産業特化施設。石炭発電所が無いかぎりは石炭の需要が高くないので、優先度低め。

石油(油脈)

 原油のみを採掘できる地下資源。上の画像くらいの範囲で1615トン(地質研究所無し)埋蔵している。石油は金属鉱石石炭よりもさらに利益率が高く設定されているのか、この施設だけでかなりの収益性がある。

 石油採掘業

 ややこしいが、「石油」の地下資源の上にのみ建てられる「原油」を採掘する「石油採掘業」。原油は化学石油製品(ガソリン)化学製品に加工されるが、この化学石油製品の需要が非常に多い。都市の序盤からガソリンスタンドでの需要があり、後半になってくるとプラスチック衣服への加工需要が高まる。そのため、長期的に採掘できるようにすることが重要。一つの油田に複数施設建てるよりは、一つの施設を建てて長期的に採掘できるようにした方が良い。地質研究所を建てたあとに最大の埋蔵範囲の油田で小さめの石油採掘施設を建てると100年は石油採掘が可能(20年経過してもほぼ埋蔵範囲が狭まらない)。

地下水源

 地下水源は地下水陽水場と地熱発電所が利用する。どちらも地下水の利用量が決められており、地下水の再生量を上回る量を使用してしまうと、施設の効率が落ちる。地下水は水色で表示されるが、土壌汚染の影響があると紫色に変化する。当然、汚染された地下水を陽水場でくみ上げてしまうと、市民が汚染され水を飲むことになり病気になる。一方、地熱発電所は汚染された地下水でも問題なく発電できる(そもそも地熱発電所が土壌汚染を発生させる)。

天然資源を必要としない産業

 産業特化施設の中でも畜産業と採石(場)は地下資源を必要としない。基本的には水中でないかぎりどこでも建設できる(どれだけ凸凹していようと標高が高くても)ため、土地があるかぎり無制限に建設が可能となっている。

 畜産業

 どこにでも建てられる家畜を生産する産業特化施設。とりあえず土地が余っていたら建てても良いが建てすぎると野菜の需要を増やしすぎてしまうので、過剰生産はおすすめできない

 なんと、大気汚染と土壌汚染の影響を一切受けないスーパー家畜。上の画像のように土壌汚染直上のみに畜産エリアを設定しても土壌汚染によって効率が下がらない。しかも、公害は雑音公害のみで大気汚染・土壌汚染を一切出さない。序盤になんとなく建てて、必要となったときに破壊しても一切公害が残らないので、序盤ではかなりおすすめ。

 採石(場)

 どこにでも建てられるを生産する産業特化施設。そこそこの量の大気汚染を出すので風下には注意が必要。また、長期間残る土壌汚染もするので無計画な建設はおすすめできない。さらに、過剰生産すると原油の需要を増やしてしまうので、建てすぎにも注意が必要。

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