バスは都市内部の移動を快適にするための公共交通。都市内部に張り巡らせることで、市民の移動が快適になる。
都市内部を回る路線を作ることになりがちだが、実は都市外部とも接続できる(筆者もコメントで教えてもらった。教えてくれた方ありがとう)。バス路線ツールで都市外部を選択することで、都市外部との公共交通を結ぶことができる。
バス路線を設置するための前準備
バス車庫を設置する
バス路線を設置するためには、まずバスの車庫を設置する必要がある。バス車庫にはバスの路線に使われる車両が保管されているため、ここに保管されている台数以上に車両を使うことができない。バスの路線が増えてくると必要となる台数も増えるため、車庫をアップグレードして車両台数を増やす必要がある。もしくはバス車庫を新しく建設しなくてはいけない。
車両が足りていないときは、バス停に「車両なし」の専用のアイコンが出る。
バス停を設置する
次にバスが停車する位置を決めるためのバス停を設置する必要がある。バス停には道路脇に設置できるバス停標識とバス停シェルターと、施設の中にバス停があるタイプのバスターミナル・港・国際空港がある。
道路脇に設置するバス停標識とバス停シェルター
道路脇に建設することができるバス停。街路・砂利道・公共交通レーン(1車線と2車線のみ)・大橋などの専用橋には設置できないが、なんと高速道路脇には建設できる。バスは利用客が乗り降りするために一時停車するので、2車線以上ある道路に建設しないとバスが道を塞いでしまって渋滞の原因になる。
それぞれのバス停の違いとして、見た目の他に快適性という数値が違う。これは公共交通の利用されやすさを示す指標で、高い方が利用されやすく高齢者が最も影響を受けやすい。そのため、利用率を上げるという点で見るとバス停シェルター一択となる。ただ、それほど大きな差があるというわけでもないので、見た目が好みの方を選ぶとよい。
どちらとも維持費が一切かからない上に建設費もかなり安い。見た目も町に馴染みやすいことと、多数配置しても違和感が無いこと、住宅地はバス路線を増やすことが多いため、住宅区では100メートルごとに設置することで後の新規路線設定時になにかと便利。
バスターミナル
12個分のバス停が一つにまとまった施設。タクシー乗り場と充電バスステーションのアップグレードができる。見た目が非常に良いく駅前に設置するとよくなじむ。
港のバスターミナル
港(旅客船用)はアップグレードでバス停5つを追加できる。港で降りた乗客がをそのまま市内へ誘導できるので、このバス停を経由するバス路線を充実させると旅客船とバスの利用率が上がる。
国際空港のバス停
国際空港にもバス停が二つ最初からついている。国際空港レベルの利用人数だと、バスでは足りないためなのか専用の旅客鉄道駅も付いている。
バス路線の作り方
バス路線ツールを使ってバス停をつなげる
停車させたいバス停を順番に選択することで、バスが選択した停車地順に周回することになる。注意点として、バスは走行方向を遵守するため反対車線の停車地には直接停車することができない。そのため反対車線へ停車させようとすると、一度どこかでUターンして戻ってくるルートを取る。スムーズなバスを運行するためにも、停車地は車線の両脇に建てることをおすすめする。
出発地点を決める
最初に停車地をバス路線ツールで選ぶと、「ここから新しいルートを作成」と表示が出る。この状態でクリックをすると、最初の停車地が決定される。ちなみに、この停車地が路線図でも一番上に来るようになる。あとから路線図を見直すときに、路線がわかりやすいように重要な地点を最初に選ぶと良い。
次の停車バス停を決める
次に、最初に選択した以外のバス停にカーソルを合わせると「ここに新しい通過地点を追加」と「停車地名」の表示がでて、通行ルート(水色の線)も表示される。この状態でクリックすると、そのバス停が次の停車地として設定される。注意点として経路検索に数秒必要なときがあり、通行ルートが表示されるまでにラグが発生することがある。停車地間が長い場合や都市の道路が複雑な場合に発生しやすく、通行ルートが表示される前にバス停をクリックしても停車地として設定されない。必ず通行ルートが表示されてからクリックするように。
通過地点を選択
通過地点は、バス停が無い道路にも設定することができる。道路上にカーソルを合わせると「ここに新しい通過地点を追加」という表示と通行ルートが表示される。この地点で乗客を乗り降りさせることはできないが、必ず通過地点を通るようにバスが周回するというもの。この状態でクリックすると通過地点に設定され、次の停車地までのルートはその地点から経路が伸びるようになる。
バスターミナルを経由
バスターミナルを経由する場合は、6個(アップグレードしている場合は12個)の中からどれかを一つ選ぶことになる。
都市外部を経由
都市外部に接続するときは、外部接続されている道路のアイコンにカーソルを合わせる。すると「ここに新しい通過地点を追加」と「外部都市名」が表示される。この状態でクリックすると都市外部と接続される(観光客がバスに乗って来たり、市民が都市外部へバスで出かけることができる)。
ルートを決定
最初に選んだバス停にカーソルを合わせると「ルートを決定」と「停車地名」が表示される。この状態でクリックすると、路線が作成されて、バスが配車される。
バス路線の確認
作成したバス路線は利用人数や路線距離・利用料金などを確認でき、路線の名前も変更できる。路線図から虫眼鏡のアイコンをクリックするか、情報ビューを交通の状態にして路線をクリックすることで詳細が表示される。
車両モデルを選択
通常のバスが電気バスを選択できる。ただし、電気バスは停車地点を無視するバグが存在していることや、現在車両が出す大気汚染がアップデート後一時的なのか削除されているため通常バスの方が良い。
チケット価格
無料から50€の間で調整できる。チケット代を上げれば収入が増えるが、利用客は減少する。逆も然り。
割り当てられた台数
路線で使用するバスの台数を決められる。
路線の修正
路線を修正するときにもバス路線ツールを使用します。
停車地を消したい
停車地にカーソルをあわせると「ここから新しいルートを作成」「通過地点をボタンを押したまま引っ張って移動」「停車地名」「路線名」が表示されます。この状態で「右クリック」をすると通過地点を削除できます。これは通過地点・外部接続地点でも同様です。
停車位置をずらしたい
基本的には停車地のマークである「水色の〇」をドラッグ&ドロップで移動できます。
まずは停車位置をずらしたい停車地に(正確には停車地のマークである水色の〇に)カーソルを合わせます。すると「ここから新しいルートを作成」「通過地点をボタンを押したまま引っ張って移動」「停車地名」「路線名」が表示されます。この状態で「ドラッグ(マウスの左ボタンを押し続ける)」します。
ドラッグしたままバス停にカーソルを合わせると「ここに通過地点を移動」「バス停名」「路線名」が表示されます。この状態で「ドロップ(押し続けた左ボタンを離す)」します。これで停車地を移動できました。これは通過地点・外部接続地点でも同様です。
停車地を追加したい
路線にカーソルを合わせると「ルートをドラッグして新しい通過地点を挿入」「バス路線名」が表示される。この状態で「ドラッグ」する。
ドラッグしたままの状態で追加したい停車地にカーソルを合わせると「ここに新しい通過地点を挿入」「バス停名」「バス路線名」が表示される。この状態で「ドロップ」すると停車地が追加される。これは通過地点・外部接続地点でも同様です。
バス路線を設置するメリット
渋滞対策
車は多くて2.3人しか乗せられないが、バスは80人乗せることができる。乗車率が50%だとしても、その区間は交通量を1/10にすることができる。渋滞対策に最適。都市外部とも接続できるので、移住者や旅行に行く市民の足にもなる。
シミュレーション速度の向上
地味だがとても重要。描写する人と車の量が減りグラフィックボードの負荷が軽減する。また、一人一人移動経路をAIが判断しているが、バスに乗ることでその計算が行う必要がなくなる。結果的にCPUの負荷が減る。バスに限らず、公共交通が充実した都市は動作が軽い。
余暇時間の増加
公共交通によって移動時間が短縮されると、市民の余暇時間が増加する。市民は余暇時間を使って旅行やショッピングを行うため最終的には幸福度の上昇が見込まれる。
通学率の上昇
特に学生は資産が少ないことが多いので、運賃が低くなりやすいバスは通学に非常に役立つ。遠方でも学校までのバスが充実していれば通学するようになるので、特に学歴を上げたいときはバス路線が有効。また運賃を無料にすることも忘れずに。
バス専用レーン(公共交通レーン)
バス・タクシー・救急車・パトカー等公共機関用の車両のみが通行できる。また、一般車においても進路変更車両のみ通行が可能。進路変更車両とは、経路選択後に交通事故や渋滞等によって予定経路を変更した車両のこと。たまに、公共交通レーンを走行する一般車を見かけるのはこのせい。
バス専用レーン単独
バス専用レーンを単独で引くと、公共交通車両のみが通行可能な道路になる。渋滞に巻き込まれると機能しなくなるバスや消防車などがスムーズに移動可能となるので、メリットが大きい。消防車が迅速に現場に到着できれば死亡する市民の数も減るので、都市経営という点でもメリットがある。また、警察車両やゴミ収集車は頻繁に基地と都市内部を周回する。周回にかかる時間が短縮されると必要とされる車両の数も減るので、維持費の面でもメリットがある。
公共交通車両専用となっているが、一般車両も通ることがある。こればバグではなく、経路選択AIの仕様。特に大人の年齢層は時間短縮を優先するので、時にはルールを破って経路を選択する(高速でのUターン・公共交通レーンの走行・横断歩道の無い交差点の横断…等)。上の写真の場合は、時間短縮の恩恵が大きくルールを破って通行する距離が短いので、公共交通レーンを走行したと考えられる。
特にこの現象は公共交通レーンが短いと発生しやすくなる。短距離で頻繁に一般道と公共交通レーン結ぶと違法通行の頻度が高まり、公共交通レーンの意味がなくなってしまいやすいので注意したい。
既存の道路を公共交通レーンでアップグレード
公共交通レーンを建て替えるツールモードにしてから、既存の道路をアップグレードすると、歩道側に公共交通レーンができる。一般車両のレーンを一つ削るので道路の車両許容量が減る。交通量が多く公共交通レーンも引きたい場合は8車線の道路を建設するようにしよう。
バスターミナルの現状について
現状バスターミナルの利用には注意点がいくつかある。上の画像のようにバスターミナルの利用客が一定以上増加すると、バスターミナル利用客の列がバスの進行を阻害してしまう現象が発生している。このためバスターミナル前でバスの大渋滞が発生する。
またバスターミナルの停車方法にも問題があり、バス停をバスが通過する方式ではなく一度停車地に頭から突っ込んで発車時に一度バックするという仕組みになっている。バスターミナル前が詰まってバスが団子状になると、バス停からバスが出発する前に次のバスが入ってきてスタックするという現象も発生している。この停車方法の問題は港のバスターミナルでも発生する。(開発はなぜ通過方式にしなかったのか・・・)
コメント
高速道路の端っこにある外部接続点を経由地に選ぶと、都市外との路線も作れますよ。
これで外から来るタクシーを撲滅できます。
ありがとうございます!知りませんでした・・・