上下水道(上水・下水システム)

電気通信・インフラ

 住宅区や警察消防病院などのすべての建物は上下水道を必要としている(火災監視塔は例外)。使用量は建物の規模・レベル・住人の学歴など様々な条件で変化し、それらの需要を満たずだけの設備を用意しなくてはいけない。当然都市が大きくなれば必要となる施設の量も増える。
 需要を満たすだけの設備を配置できなければ「水不足」「下水過多」となってしまい、都市の機能がマヒしてしまうだけでなく、市民の健康にも悪影響が及ぼされる。上水・下水の需要を見ながら、設備を追加するようにしよう。

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下水・上水需要の確認

 下水・上水需要は左上の情報ビューのアイコンから上下水道を選択することで確認できる。

 水の充足度

 1ヶ月あたりの水の消費量と、1ヶ月当たりの水のくみ取り量。「▽」が右側に行くほど需要を満たしている。人口と水の消費量は比例するので、人口を増やしていく段階ならくみ取り量には余裕があった方がよい。基本的には「▽」が濃い緑色のラインを維持できるようにしよう。必要以上に水をくみ取ってもメリットはほとんどないが、少しでも消費量がくみ取り量を上回ると都市のどこかに「水不足」のアイコンが出てしまう。

 水取引

 マップの境界線まで上水道管をつなぐと、必要以上に汲み取った水を都市外部に輸出できるようになる。過剰に水をくみ取る唯一のメリットだが、もらえるお金は少ない。水不足になった場合は必要なだけ水を輸入できるようになるので、人口が増えたり施設にトラブルがあって需要が供給を上回ってしまった場合にもサービスの維持ができる。水を輸出すると都市の収益となり、サービス引き取りの項目で収入となる。水を輸入すると都市の支出となり、こちらもサービス引き取りの項目でマイナスとなる。

 下水処理

 一か月あたりの下水の排出量と処理可能量。こちらも人口と下水排出量は比例するので、人口が増える段階では余裕を持った設備投資が必要。

 下水の輸出

下水管を外部接続することで、処理しきれなかった下水の処理を都市外部に依頼することができる。下水を処理してもらった量に応じてサービス取引の項目で処理費用が請求される。逆に下水処理設備が過剰に設置されていても、下水の輸入を行ってお金を貰うことはできない。

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上水・下水の外部接続

 上下水道は需要に応じて施設を拡張・追加する必要があるが、上下水道管を都市外部に接続することで都市外部に余剰サービスを提供したり、サービスが不足した場合には都市外部からサービスを提供してもらったりすることができる。

上下水道を外部接続させるには、上下水道管をマップの境界線まで伸ばす必要がある(タイルの境界線ではないことに注意)。境界線まで伸ばすと外部接続できているアイコンが出現するので、その状態で作成する。正しく外部接続されていれば、水取引や下水の輸出が始まる。
 設備を整えにくい序盤で外部接続できれば都市の開発が非常に楽になるが、そもそも序盤で外部接続できる地点までタイルを購入することが非常に難しい。タイル購入に余裕が出てくるころには、水取引をするほど資金が切羽詰まることもないため、あまり活躍の場がない。

汚染水に注意

 下水の処理に「下水処理場」を使用する場合は、汚染水のくみ取りに注意が必要。下水処理場では下水をそのまま流すことになるので水が汚染されてしまう。川に流せば下流は大規模な水質汚染が発生し、海に流せば長期間・広範囲に下水が滞留してしまう。汚染された水を揚水場などの施設でくみ取ってしまうと市民の健康度は大きく下がってしまうため、下水処理場と揚水場の配置には細心の注意を払う必要がある。

 汚染水自体は大気汚染や地質汚染を引き起こさない。そのため、汚染水が流れる川の付近に住宅施設があっても問題はない。また、汚染水は薄められることによって徐々に浄化されていき、一定以下の濃度になった場合消失する仕様。そのため、海岸線付近に汚染水が打ち上げられると、超長期間汚染水が残留する。
 

上水道設備一覧

施設の名前建設費
[€]
維持費
[€]
水のくみ取り量
[m^3/月]
1€あたりのくみ取り量
[m^3]
揚水場25,00010,000100,00010
揚水場[最大]37,50017,000150,0008.8
給水塔60,00030,00030,0001
地下水揚水場40,00020,00075,0003.75
地下水揚水場[最大]60,00027,000110,5004
高度な取水施設240,00095,0001,000,00010.5

 揚水場

 最初から建設できる川や海などの地表にある水をくみ取る施設。維持費の割にくみ取る水の量が多く、対費用効果が高い。汚染水をくみ取らないようにだけ注意しよう。

追加ポンプ(★★)

水のくみ取り量を増やすアップグレード。維持費も増加してしまうので、なるべく維持費をケチりたい場合には追加の揚水場を建てる方がよい。その方が雑音公害の量も少なくてすむ。

 給水塔

 給水塔はどのような場所にでも建てることができる上水施設。上水道管さえ通っていれば機能し(電気・道路・下水管は必要ない)、たとえ大気汚染・地質汚染・水質汚染・地下水汚染がある場所でも綺麗な水を提供できるので設置場所の自由度がかなり高い施設。その代償として維持費が異常に高額に設定されている(揚水場の10倍)。

展望デッキ(★)

給水塔に展望台を追加するアップグレード。建設費と維持費が安く、娯楽効果を得ることができる・・・はずなのだが、魅力度やレクリエーション値が設定されていない。市民が訪れる様子もないため、おそらく見た目のみ変化するだけか。要検証。

 地下水揚水所

 地下水揚水所は地下水がある場所にのみ建設できる上水施設。川や海の水を使わないので、下水処理施設による汚染水をくみ上げる心配がない。その一方で地下水汚染には注意が必要。土壌汚染を発生させる施設は、周辺の地下水も汚染する。汚染された地下水は紫色をしているので、間違って汲み上げないよう注意。

追加ポンプ(★★★)

 汲み取り量を増加させるアップグレード。維持費の割にくみ取れる水の量が多いので、アップグレード必須。汲み取り効率が上がる。

高度ろ過システム(★)

 地下水が汚染されていた場合に、汚染度合いを50パーセント減らしてくれるアップグレード。多少汚染された地下水でも問題なく都市に供給できるようになるが、そもそも地下水が汚染されている場合はほぼ100%近くまで汚染されることがほとんど。少量の汚染が発生すること自体が稀であり、そもそも地下水周辺に土壌汚染を発生させる建物を建てるべきではない。あまり必要となることがないアップグレード。

 高度な取水施設

 揚水上の10基分の水を川や水からくみ上げる上水施設で1基のみ建設可能。維持費は最安だが、揚水場と比べてそれまで大きい差があるわけではない。10基分の揚水場が一気に必要になるときも無いので、基本的には上水の消費が多い大型ハドロン衝突型加速器と同時に設置することになる。普通に使用する分にはかなりのオーバースペックで維持費の無駄。

下水施設

 下水処理場

 最初から建設できる下水処理施設。下水が垂れ流しになってしまうため、深刻な水質汚染を発生させる。さらに、施設から大気汚染と土壌汚染が発生するため、建設には水の流れと風向きを考える必要があり設置自由度が低く使いにくい。
 勘違いされやすいが、従業員が必要ないため道路を接続しなくても建物が機能する。それどころか電気を通す必要もないので、下水管のみの接続だけでよい

浄化率(下水処理施設)

 下水処理場と排水処理施設に適応されるパラメーター。下水処理施設と排水処理施設で意味が異なるので、こちらでは下水処理施設の浄化率について解説する。
 浄化率を上げると排出される下水の量(濃度)が減少し、滞留する期間や流れる範囲が減少する。初期値が0%となっており、アップグレードにより75%まで上げられる。MODを使って100%まで上げると下水処理施設から汚染さてれいない水が排出される様子が見れる。


↓浄化率最大時(75%)の外見

追加沈殿槽(★★)

 浄化率を10%上げてくれるアップグレード。最大で5回(下水排出口をふさぐと6回)アップグレードできる。しかし、そこまでアップグレードすると大気汚染の量が石炭発電所並みになってしまい、風下には住宅区などが建てられなくなってしまう。

化学浄化システム(★★)

 浄化率を25%上げてくれるアップグレード。恩恵はかなり大きく、浄化沈殿槽と合わせて75%まで浄化率を引き上げると、汚染水の量がかなり少なくなる。

↓浄化率75%

 排水処理施設

 下水を処理するだけでなく処理した下水を上水に戻す施設。「処理した下水を上水に戻す」という誤訳を疑いたくなるようなことが書いてあるが、実際に下水を処理したあと上水に戻している。
 下水を上水に戻しているので排水が一切なく、川や海の近くに建てる必要がないので建設の自由度が高い。大気汚染や土壌汚染がある土地に建てても問題なく機能するので、産業区の中に建てるのが無難。下水処理場と違い使い勝手がかなり良いので、早めに開発ポイントを使ってアンロックしたい施設No1。

浄化率

 下水処理場と違い、こちらは上水に戻す水の割合を示している。初期値が50%なので、処理した半分の水は上水に戻されている。高度ろ過システムによってのみ引き上げることができ、100%にすることも可能

↓浄化率(浄化レート)100%時の外見

高度ろ過システム(★)

 浄化率を10%上げるアップグレード。そこそこの規模の土地が必要で、5基建てて浄化率100%にしようとするとかなりの土地と専用道路が必要になる。その割に効果はあまり大きくなく、これを追加で建てるくらいなら揚水場を建てた方が安上がり。

追加の処理設備(★★)

 こちらは処理できる下水の量を増やすアップグレード。維持費の割に処理できる量が多いので、処理効率は上がる。ただし大気汚染の量が増えてしまうので、風下に住宅区がある場合は注意。

上下水道管

水道管の共通の特徴として、送水量の上限が決められていない。そのため送電線のように送電容量を超えた場合に電力不足が発生するということが起こらない。

ほとんど使われない上水のみを通す水道管。唯一の使いどころは給水塔との接続くらい(送水管の接続だけで機能する)。

 こちらもほとんど使われない下水のみを通す水道管。下水処理施設との接続くらい(下水管の接続だけで機能する)しか使い道がない。

たまに出番のある下水と上水管がひとまとまりになった管。高速道路は上下水道管が付随しないので、高速道路を通った先にある町まで水道を引きたい場合に使用される。

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