産業区

区画

 産業区に建設される建物は物資の生産と貯蓄を行う。物資の生産は大気汚染・土壌汚染・雑音公害を発生させるため、住宅区に影響を及ぼさないよう遠くに建設する方がよい。一方で産業区の建物は市民の重要な働き場所としての需要がある。大気汚染の影響を気にして遠すぎるところに住宅区を設定すると、働きに行くことができなくなるため都市設計は非常に重要。
 産業区で生産・貯蔵された物資については、都市外部に輸出されるか商業区へ卸される。輸出や卸にはトラックでの輸送が主となるので、道路の整備状況によっては渋滞を引き起こしてしまう。また商業区までの道のりが長いと輸送コストがかかってしまうので、産業区・商業区の収益性が低下してしまう。物資の物流については別ページでまとめてあるので、そちらを参照してほしい。

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産業区に建設される建物

 産業区は現状1種類しかないが、建設される建物は大きく分けて貯蔵専用の建物と生産専用の建物の2種類が存在している。また、その中でもさらに生産する物資や貯蔵する物資が違うという特徴がある。

 貯蔵専用の建物

 建物をクリックすることで開くことができる詳細タブで、貯蔵と記載されているもの。この建物は石油石油化学製品薬品等の1次資源2次資源を貯蓄するためだけに存在している。ほとんどの建物が1種類のみ貯蔵しているが、稀に2種類の物資を貯蔵できる建物もある。1.0.19Fパッチにて修正が入りレベルアップするようになった。レベルが上がると収容できる物資の量が増える。
 都市内部で生産された物資や都市外部から輸入された物資は、そのほとんどが産業区の貯蔵施設か貨物ハブ(貨物駅・貨物港・貨物空港)の倉庫を経由する。そのため物資を頻繁に仕入れる必要がある商業施設の近くに貯蔵施設か貨物ハブがあることが非常に重要。このあたりも物流のページでまとめているので、そちらを参照してほしい。

貯蔵施設の探し方

 一切利益を生むことはがないので、詳細ビューで建物の収益性を表示させても無色(収益性なし)のままなのが特徴。

 生産専用の建物

 詳細タブで必要と生産の項目が書いてあるもの。必要の項目に書いてある物資を消費して、生産の項目に書いてある物資を製造する。企業内部には合計40トンまでの資材を貯蔵する設備があるが、必要資源が不足した場合や生産した物資が一定以上溜まった時点で物資を補充・輸送する。補充輸送先はほとんどの場合貯蔵施設か貨物ハブとなっているが、稀に直接都市外部から直接仕入れたり商業区に直接卸したりする。

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生産と2次加工の仕組み

 鉱石を生産する産業は材料となるを仕入れる必要がある。都市内部に岩を生産する採石場があれば直接仕入れることができるため、岩を安く仕入れることができ企業の収益性が良くなる。ただし岩を産出する特化産業が都市内に無い場合は輸入することになるが、その場合は仕入れ価格が必ず高くなってしまうため収益性も低下してしまう。
 生産された鉱石は都市外部に輸出されるか、さらなる加工施設へと運ばれる。

 電子機器の生産施設では、鉱石とプラスチックを使って電子機器を製造する。都市内部に鉱石とプラスチックの生産工場があればそこから仕入れるが、無い場合は輸入となり原価が高騰してしまう。生産された電子機器は消費者に購入されるか、ソフトウェアの生産施設であるオフィス区へ輸送される。

 ソフトウェアの生産施設であるオフィスは電子機器を材料としてソフトウェアを生産(開発)する。生産されたソフトウェアはまた産業区やオフィス区に納入されるか、電気通信金融メディアの材料として消費される。

産業区の適正

 産業区を設定するツールを選ぶと、道路が赤~緑に着色される。赤の場合は産業区適正が低く、建物が建たなかったり建ったとしても収益性が上がらなかったりする。

 周辺人口による産業適正の変化

周辺に従業員となりうる住人(住宅区)が存在していれば、産業適正は上がる(緑色になる)。産業適正がない地区であったとしても周辺に中・高密度の住宅区を設定することで適正が高くなる場合もある。また、大気汚染等の影響により周辺に住宅が建てられない場合には、適正を上げたい地区までの直通道路と公共交通を充実させることで適正を上げられる。

 資源の充実度による産業適正の変化

 周辺で産業特化施設による1次資源の生産が多いと産業適正が上がりやすい。そのため産業区の適性を上げたい場合は周辺に産業特化施設を作るとよい。
 しかし、産業特化施設は広大な土地が必要となるので、産業区の適性を上げたい地区の周辺に余った土地が無ければ適正を上げられない・・・・というわけでもない。その場合は、一時資源を輸送するための専用貨物ルートを作成するとよい。遠く離れた土地でも良いので産業特化施設を大量に建て、その周辺に貨物駅を作成する。産業適正を上げたい地区にも貨物駅を作成し、二つの貨物駅を直通させる。このようにすることで、遠くで生産された1次資源が産業区まで優先的に運びこまれるようになり、産業適正が上昇する。産業適正の上昇には時間がかかるが、どちらの貨物駅にも1次資源が大量に運びこまれている状態になるころには、産業適正が上がっている。

必要学歴

 募集される学歴については、学歴無しから非常に高学歴まで幅広い募集がかかるようになっているが、ある程度傾向があるように見える。

 企業のレベル

 ↓ レベルアップ前

 ↓ レベルアップ後

 企業のレベルが高くなると、募集される学歴のレベルも上がる傾向にある。上の二つの画像は同じ企業のレベルアップ前とレベルアップ後だが、追加で募集された学歴が比較的高学歴寄りとなり、全体の学歴が上昇している。ただし、レベルアップ前後で学歴の分布が大きく変わるというわけでもない。またレベルアップによって低学歴の従業員が減っていないことから、レベルアップによって低学歴の従業員がクビにされているというわけでもなさそう。

 取り扱う資源が高度になるほど学歴が上がる

 上の画像はおおよそ60~70人規模の最大レベルの企業をピックアップしたもの。取り扱う資源のみ異なるが、より高度の資源を扱う企業ほど募集される学歴も高くなっている傾向と言える。木材や衣類などの1次資源を扱う企業の学歴が低くなり、薬品やガソリンなどを扱う企業の学歴が高い。学歴の割合も非常によく似ているため、おそらく品目とレベルごとに募集される学歴の割合が決まっている。

 企業の規模(セル数)では学歴分布は変わらない

 上の画像はレベルと扱う品目が同じで、規模のみ 2×2 と 6×6 で異なる企業。同じような学歴分布となっているので、おそらく規模によって募集学歴は変わらない。ただし、2×2の方の企業はレベルが上がりにくく検証が進まなかったので、より高いレベルになった場合も募集学歴が同じようになるかは不明。

産業区の収益性を上げるには

 全ての企業に言えることだが、支出を減らし収入を増加させることが基本。
 アップデートの影響で企業の支出の大部分を占める賃料がかなり下がった。そのため、廃業するようなことがほとんど無くなったので、産業区の収益性はあまり気にする必要がなくなった。

 効率を上げて短時間で大量の収益を得られるようにする

非常に重要。幸福度電気料金・水道料金郵便などさまざまな手段を使って効率を上げた方がよい。工業での利益はほとんどが効率に依存するため影響をモロに受ける。
 下記では、産業区の企業の効率の上げ方について解説。

 電気料金・水道料金を下げる(非常に有効)

電気水道サービス料金をゼロにすることで効率を40%上げることができる。破格の数値。サービス料をゼロにした瞬間は企業のレベルが低いため電気・水道の使用量が多くなり都市の収益に多大な悪影響を及ぼす。しかし企業の効率が上がり収益性がよくなるため、レベルアップも必然的に早くなる。企業が高レベルになると電気の使用量が減り、最終的には都市の負担は少し軽くなる。また、高レベルの企業は高い税金にも耐えられるので、税率をそこそこ上げればサービス料を無料にした分を余裕で回収できる。
 都市の収益が長期間のサービス料金の負担に耐えられるのであれば、実行すべき政策。逆に、都市の収益が安定していない場合は都市の破綻を招きかねない。

 従業員の幸福度を上げる

幸福度の項目参照。

 従業員不足を解消する

近場に住宅区を設定して働く従業員を確保する。ただし、土壌汚染や大気汚染によって近くに住宅区を確保することが難しい場合もある。その場合は、産業区と住宅区を結ぶ直通の高速道路を整備するか、住宅区と産業区を結ぶ直通の公共交通を整備する。

 特殊施設を建てる

特殊施設の中には都市全体の産業効率を上げる施設が存在している。維持費等も不要で完全に建て得。特殊施設を開放するには、一定以上の産業区画や産業特化施設を建設する必要がある。

 物資の運送費を安くする

生産した物資や必要となる物資を運ぶときにかかる運送費。特に都市外部から輸出・輸入するとき近くに貨物ハブがあると、運送費を抑えられて企業の収益性が上がる。逆に貨物ハブを設置していない場合は都市外部までトラックで運送しようとするため、運送費が高額になり利益が少なくなってしまう。

 維持費となっている資源の仕入れ価格を下げる

 建物には、その建物を維持するために必要な資源が設定されている。産業施設の場合は木材が設定されている場合が多い。上の画像は食品を生産する施設だが、食品を生産するのに必要な家畜野菜の他に木材のストックが3.3トンある。この木材がこの建物を維持するための維持費として設定されている資源。木材は時間経過で消費されていき、なくなりそうになったら買い足されるシステムになっている。そして木材の価格は都市の木材の充実度によって決まるので、材木を生産する林業とそれを材木に加工する産業施設が十分にあることによって維持費が安くなる。

 賃料を超える収益を生み出す

 建物の賃料は地価によって決定される。地価が高けれは賃料も高くなるが、アップデートによって地価は土壌汚染の影響を大きく受けるようになった。そのため、大量の土壌汚染を発生させる産業区ではそれほど賃料が高額にならない。

 仕入れ価格が安くなるようにする

必要資材を仕入れるときの価格。都市内部で生産されている資源だと比較的安く購入できるので、産業特化施設が不足している場合は追加で建設することを検討すべき。仕入れ価格は仕入れ先までの輸入経路の距離によって変動するため、産業区の近くに貨物ハブがあることによってさらに仕入れ価格を安く抑えることができる。

 税金を下げる・上げる

 都市の経済タブで設定できる税金。-10%~30%の幅で設定できる。ちなみに税率をマイナスにすると、企業に補助金を出しているという状態。税金を下げることで企業の収益性を上げることができるが、そもそも産業区の建物は収益性が良いことが多く産業区からの税収は都市の収入の柱なので、下げることはあまり推奨できない。扱う品目ごとに税率を決めることができるので、都市内で優遇産業を作り効率を最大限にした状態であえて税率を上げて都市の収益を確保する、ということもできる。

 電気料金と水道料金

企業は電気料金と水道料金をサービス料として支払っている。サービス料は都市の経済タブのサービスの項目で0%~200%の幅で設定でき、サービス料を0%にすることで企業は電気水道料金の支出を減らすことができる。

 企業のレベルを上げる

企業の収益性が良ければ企業レベルが勝手に上がっていく。レベルが上がると生産効率も上がりさらに良い循環になる。

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