船舶・海路

公共交通

 船舶は船を利用して人員や物資を輸送することのできる公共交通船のスピードはかなり遅く港間の移動は比較的遅いが、一度に輸送できる量が非常に多くなっている。渋滞が発生することもなく、海上であれば通常は建築物が存在しないので自由に航路を引くことができる。
 船舶の項目が「水」となっているが、完全に誤訳。英語では「Water」で船舶や航路・海路の意味となっているが、日本語では直訳の「水」になってしまっている。

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 船舶には人員を運ぶための旅客船と、貨物を運ぶための貨物船が存在している。

 鉄道で言うところの車両基地のような、船を整備・出航させるような建物が存在していない。航路が作成されると、外部接続されている航路から自動的に必要なだけの船が出現するようになっている。そのため、航路が外部に接続されていないと船を運行することができない。池や湖のような場所で船を運行しようとしても、船が外部接続地点から到達することができなければ機能しない。
 さらに、船は貨物船・旅客船合わせて60隻までしか使用することができない。60隻以上必要な状態になると、外部接続されている航路でも「都市外への接続点に接続していません」のマークが出てしまう。

 旅客船

 全長約120mの大型客船。乗員の上限は2800人となっていて、バス80人、旅客機175人、路面電車240人、旅客列車840人、地下鉄1080人と比較しても最も多い。ただし、移動速度が遅い関係上利用率が上がりにくいという欠点を抱える。乗員上限は多いのに利用率が低いので船の乗客がいつもスカスカということも珍しくない。

 貨物船

 全長約120mの大型貨物船。積載上限は1000トンとなっていて、飛行機100トン、貨物列車1200トンと比較すると真ん中くらいの積載量。積載重量によって船上のコンテナの数が変化する細かい仕様があり、最大量近い積載があるとおおよそ350個のコンテナを積んでいる。
 ちなみに、現実でのコンテナはIOS規格で内容物含めた重量を約30トンまでと制限されている。半分までコンテナに詰め込まれていたとしても350個のコンテナの重量は5250トン。現実でもコンテナ船は4万トン程度の積載量はあるので、ゲーム内では積載量がかなり少なく設定されている

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 旅客船を就航させるための港。旅客船を停留させるポイントは1つしかないが、アップグレードによってもう一つ追加できる。雑音公害が中程度あるため、住宅地周辺の建設はおすすめしない。

 追加埠頭(★★)

 停留ポイントを一つ増やすアップグレード。船は巡航スピードが遅いため、乗り場に船が入って出るまでの時間が長くなってしまう。少ない航路でも就航頻度が高いと港周辺で船の渋滞が発生する。停留ポイントを増やせば、就航場所を分散させることができ渋滞が発生しにくくすることができる。雑音公害がさらに増えることには注意が必要

 乗り換えターミナル(★)

 タクシーバスへの乗り換えをするためのターミナルが追加されるアップグレード。公共交通の停留ポイント同士が近いと、相互の利用率が上がる恩恵がある。
 ただし、バスの停車方式が通過式ではなく折り返しするタイプなので、バスの停車頻度が高いとバス停でバスの渋滞が発生しやすいという致命的なデメリットがある。周辺の公共交通が充実していないと、タクシーの利用率が極端に上昇してしまいタクシー渋滞も引き起こしやすくなるというデメリットもある。そのため、現状ではアップグレード非推奨。バス停もタクシー乗り場も港前の道路に追加・削除できるので、一度アップグレードしたら取り消しできない乗り換えターミナルのメリットはかなり少ない。

貨物港

 貨物船を就航させるための施設・・・だけでなく都市の倉庫としての役割を持つ施設。産業区で生産された物資の保管場所や商業区の販売商品を一時的に保管してくれる。産業区・商業区の近くにあると倉庫に短距離でアクセスできるため、渋滞緩和と企業の生産性アップが期待できる
 さらに、航路が都市外部と接続されていれば過剰に在庫された物資や商品は都市外部へ輸出され、供給が無い・需要が高い物資と商品は自動で輸入してくれるようになる。貨物港同士が接続されている航路があると、貨物港間の在庫量を均等にするように物資を運搬する。

 鉄道連携(★★★)

 貨物港から貨物列車を発着することができるようになるアップグレード。貨物駅と路線をつなげることによって、貨物駅とも物資のやり取りをできるようになる。貨物駅・貨物空港・貨物港は相互に物資のやり取りをすることによってより円滑な物資の輸送が可能となるので、できる限りアップグレードして路線を作るようにすると良い。

 貨物クレーン(★★)

 貨物の積み下ろし速度を上げるアップグレード。。輸送量が少ない場合は、あまり恩恵を感じない。維持費も高く、後回しでよい。貨物港での輸送量や就航する船の量が増えてきて、港前で船の渋滞が起きるようになったらアップグレードしよう。

 倉庫(★)

 倉庫の貯蔵量を2倍に増やす追加の土地が必要なタイプのアップグレード。頻繁に都市外部と他貨物港つなぐ航路を設定してれば、そうそう倉庫が許容量オーバーすることもないのでなくてもよい。

航路

 航路は船が通行するためのルートであり、大きさは3種類(大・中・小)ある。共通の仕様として、どれも右側通行の双方向航路。最高速度はどれも同じだが、カーブの角度によって減速量は増減するので幅広の航路の方が速度低下は発生しにくい・・・がほぼ誤差のレベル。

 航路(小)

 最も狭い航路。維持費が安く、最高速度はどの広さでも同じなので、ぶっちゃけこれだけでよい。航路の幅が狭いので、航路上に橋を架けやすいこともメリット。橋の種類によって微妙に前後するが、おおよそ40m程度の高度があれば大きな支柱が付いた橋(つり橋・トラスアーチ橋など)が航路を跨いで架けられる。ただし、最も狭い航路ではあるが鉄道地下鉄の線路はこの航路を飛び越えることができない。航路を跨ぎたい場合は地下を通すようにしよう。

 航路(中)

 2番目に広い2車線の双方向航路。港・貨物港に付随している航路と同じ太さなので、港と航路を接続するときは航路(中)の方がスムーズ。航路の幅が広くなるため、跨いで橋を架けられるのは大橋と高速道路の吊り橋だけになる。

 航路(大)

 最も広い3車線の双方向航路。かなり太いので大橋のみギリギリ橋を架けることができる。維持費もかなり高く、実用的ではない。航路が3車線とも使われることもはどんどない。

海路ツール

 海路ツールには旅客船海路ツールと貨物船航路ツールがある。それぞれ、旅客船と貨物船の航路を作成するためのツール。

 航路の開始地点を選択

 旅客船海路ツールか貨物船航路ツールを使用して航路の出発地点にカーソルを合わせる。すると「ここから新しいルートを作成」と表示が出る。この状態でクリックすることで航路の開始地点が決定される。

 外部との接続

マップの端にある航路の外部接続地点にカーソルを合わせると、「ここに新しい通過地点を追加」の表示が出る。この状態でクリックすることで、この地点を経由するようになる。外部接続の航路があれば、貨物船は都市外部へと物資の輸出入ができるようになり、旅客船であれば観光客を招き入れることができるようになる。

 別の港との接続

 別の港の停留ポイントにカーソルを合わせると、「ここに新しい通過地点を追加」のアイコンが出る。この状態でクリックすることでこの港を経由するようになる。貨物船であれば貨物港間の在庫量を均等にするように物資を運搬するようになる。旅客船であれば市民が港間を移動するために船を利用するようになる。

 航路を決定する

 就航したい港・外部接続地点を全て選択したら、最初に選んだ港の停留ポイントにカーソルを合わせる。「ルートを決定」の表示が出るので、この状態でクリックすることでルートが決定される。

 航路ツールと停留ポイントが合わないと航路が作れない

 貨物船航路ツールで港の停留ポイントにカーソルを合わせると「貨物車両のアクセス無し」の表示が出る。

 旅客船航路ツールで貨物港の停留ポイントにカーソルを合わせると「歩道アクセス無し」の表示が出る。

コメント

  1. CO より:

    貨物港の前の道路を一通道路にしていてもどうしても貨物港の入口付近で大渋滞してしまいます。どうすればよいですか?

    • RAHA より:

       今作での貨物港・貨物駅・貨物空港は、車両の処理速度がかなり遅く大渋滞をよく引き起こします。車両が貨物港に進入する角度を調整することである程度処理速度を向上させることができますが、大渋滞は解消できません。そのため貨物駅・貨物港をかなり大量に配置する必要があります。また貨物駅と貨物港同士をつなげる路線も非常に重要です。私の場合は6万人都市の時点で貨物港2つ貨物駅3つ配置してそれぞれを相互に接続しています。「繁華街」のセーブデータです。サイト内でダウンロードできるようになっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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