警察署と犯罪者・犯罪率

公共施設

 警察署は都市の治安を維持するために重要な役割を担っており、健全な都市経営をするためには必要不可欠な存在となっている。治安が良ければ市民の幸福度が上がり、企業の経営も安定しやすくなるメリットがある。交通事故が発生した場合は警察車両が到達するまで事故車を動かすことができないため、渋滞対策としても重要な施設となっている。

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警察専用車両

 警察車両はパトカー(ヨーロッパ風・北アメリカ風)・エージェントカー・囚人護送車・警察ヘリコプターの5種類が存在している。パトカーはヨーロッパ風と北アメリカ風で外見が違う。

 パトカー

上がヨーロッパ風で下が北アメリカ風

 都市のパトロールをして、犯罪率抑制や交通事故処理、犯罪者の逮捕を行う車両。パトロール時は建物の前で一時停止して周辺の犯罪率を低下させる。一時停止の頻度が少なく加速も良好なので、渋滞の原因にはなりにくい。一定時間経過するか、一定回数犯罪抑制をしたあと警察署に戻る。

 エージェントカー

 中央情報局に25台配備されている警察の車両。パトロールや交通事故の処理を行わず、犯人逮捕の時のみ出動する。パトカーと比べて露骨に車両の加速力・最高速度が速く設定されている。犯行現場から犯人が立ち去る前に到着しなくてはいけない警察車両にとって車両のスピードは重要なので、エージェントカーは検挙率が高くなりやすい。

 囚人護送車

 囚人を一度に20人運ぶことができる輸送車両。警察署や警察本部の拘置所にいる犯罪者を刑務所へ輸送するときに使用される車両。

 警察ヘリ

都市を上空からパトロールして犯罪率の抑制をするヘリコプター。空を飛んでいるので渋滞に影響されたり渋滞の要因になったりしない。交通事故の処理や犯罪者の逮捕をすることはできないため、補助的な役割に留まる。

 機体下部にはサーチライトとカメラ?レーザー?が仕込まれていてクルクルと動く。周囲を警戒する様子を見ることができ、なかなか凝った作りになっている。ヨーロッパ風と北アメリカ風で外見に違いはない。

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警察のカバーエリア

 警察署と警察本部には警察のカバーエリアというものが設定されていて、このエリア内では犯罪確率が低下し、カバーエリア内にある建物は犯罪の対象となる確率が下がる。全ての建物をカバーエリア内に入れる必要はなく、カバーエリア外でもパトカーは巡回し犯罪率を下げてくれる。ただし、住宅区がカバーエリア外にあると福祉度が下がりやすくなり犯罪者になる傾向が強くなるので注意。
 警察署は5kmのカバーエリアがあるが、カバーエリア内の人口によってカバーエリアが狭くなりやすい。警察本部は人口が多くてもカバーエリアが狭くなりにくく、中央情報局と刑務所はカバーエリアが存在していない

警察関連施設

 警察関連施設には、パトカーの台数・警察カバーエリア・犯罪者の収容人数・など様々な違いがある。維持費も施設によってはかなり高額となっていて、都市の規模に見合った施設を建てることが重要。

 警察署

 マイルストーン3で解放される施設。パトカーの台数が6台しかなく収容人数も少ないが、その分維持費が割安になっている。警察のカバーエリアがそこそこの広さがあるが、人口が増えるとカバーエリアが狭くなりやすいので注意。地方の人口過疎区域向け。

 拡張車庫(★★★)

 パトカーの台数を2倍[6台→1台]に増やすアップグレード。維持費の割に増えるパトカーの量が多いので、対費用効果は良好。警察はパトロールすることによって犯罪率を下げるので車両台数が重要。また、交通事故・犯罪現場と派遣先が多くパトロールする車両も合わせると初期の6台では足りないことがある。見た目も良いためアップグレードによるメリットが大きい。

 警察本部

 開発ポイントを2使用して建設できるようになる施設。カバーエリアが異常に広く人口が多くてもかなりのエリアをカバーできる。ただし維持費がかなり高額になっており、警察署の8倍ほどになっている。少ないスペースで広大な範囲をカバーできるのがこの施設の強みであり、都心に建てないのであれば警察署を複数建てた方が維持費も割安になる。

 拡張倉庫(★★)

 パトカーの台数を1.5倍[20台→30台]にするアップグレード。維持費の割に増える台数が多いので、維持費対効果は良好。外見も良くアップグレードの恩恵が大きい。

 追加拘置所(★★)

 留置所の収容人数を1.5倍[100人→150人]にする、追加の土地が必要なタイプのアップグレード。周囲にスペースがあればあるだけ追加できる。大都市となれば留置所の収容人数が100人では足りないこともある。追加拘置所をアップグレードすることで対応できるが、維持費の割に収容人数の増加人数が少ないため維持費対効果はいまいち。大都市付近に建てる場合は周辺の土地が余っていることも少ないため、このアップグレードをするよりは刑務所を建てた方がよい場合が多い外見が非常に良いため、一切建てないというのも勿体ない気もする。

 余談だが、留置所と拘置所では性質が異なるが、このゲームではごっちゃになってしまっている。
留置所 逮捕後検察に引き渡すためにとどめておく場所
拘置所 裁判を行うまで被疑者の身柄を拘束する場所

 ヘリパッド(★★)

 警察ヘリコプターを稼働させることができるようになるアップグレード。渋滞に巻き込まれることなく稼働できるため、パトカーに対して優位性がある。ただしパトロールのみできる仕様となっており、当然と言えば当然だが事故車の処理や犯罪者逮捕はできない。維持費も高くほぼ警察署1個分の維持費となっている。ただし、外見が良く警察ヘリの見た目も良いので資金に余裕があればアップグレードしたいところ。

 刑務所

 犯罪者を収監するための施設。直接収監するのではなく、警察署や警察本部の収容人数が多くなってきたときに、囚人護送車でまとめて刑務所に移送する。収容人数が多いので、警察本部に拡張の留置所を置くよりもこちらを建設した方が良い。

余談だが、刑務所内にある柵が一部途切れている。脱走し放題。

 図書館とレクリエーションセンター

 「囚人の福祉を上げて出所後の生活に備える」という効果を持ったアップグレード。実際に福祉度がどれだけ上がるのかは不明。そもそも福祉度は住居に付属するステータスなので、本当に効果があるがあやしい。出所後の生活に備えるという効果についても詳細不明となっている。その割に維持費が高く、都市の財政に余裕がないのであればアップグレードしない方がよい。

 刑務所の翼棟

 収容人数を1.1倍[500人→550人]にするアップグレード。維持費の割に収容人数の増加量がかなり少なく、維持費対効果は悪い。収容人数がオーバーしたときは、これをアップグレードするくらいなら刑務所をもう一つ建てた方が効果的。というよりも、犯罪者が500人以上逮捕されるような都市の現状を変えた方がよい。

 中央情報局

 都市全体の犯罪率を8%減少させる効果を持つ施設。パトカーが25台配備されているが、実際にはエージェントカーという別の車両が配備されている。このエージェントカーはパトロールや事故処理を行わず、犯罪が行われたときのみ出動するようになっている。そ

犯罪と犯罪者

 犯罪者の選ばれ方や犯罪のプロセスなどは非常にわかりにくく、検証もしにくい。同じ時間に同じ建物で犯罪が起こるとは限らないので、ある程度ランダムな要素が含まれている。

 強盗

 全ての市民は福祉度と資産状況・就職状況・居住状況によって確率で強盗となり、都市のどこかで強盗をするようになる。福祉度が低く、資産が少なく、無職で無住居の状態だと強盗になりやすいが、場合によっては福祉度が高かったり資産が裕福だったりしても強盗になることがある。強盗者になると必ずどこかで窃盗事件を起こし職業欄が強盗に変化する。

 強盗に選ばれる建物

 強盗が犯罪を行う建物を選ぶときは、建物の犯罪率が高い建物が狙われやすくなる。建物の犯罪率は警察のパトロールや警察のカバーエリア内にあることによって低下するため、警察署から離れた建物が狙われやすくなる。だだし、警察のパトロールとエリアが都市全体に行き届いている場合であっても、都市で犯罪が一切起きないということは無い

 犯罪成功率

 情報ビューから警察のタブを開くと「犯罪の成功率」という項目があり、このことから強盗が失敗する(逮捕される)場合と成功する場合があることがわかる。実際に犯罪現場を詳しく見続けると犯人逮捕の瞬間が見れたり、強盗が都市外部に逃げる様子を見ることができる。そのため「犯罪の成功率」というのは、[逮捕されなかった強盗の数]/[強盗の数]で計算されている。
 上画像では月に約100件強盗が発生し40%しか成功していないので、少なくとも強盗が60人程度逮捕されているはず。しかし刑務所と拘置所に収監されている犯罪者数は4人だけ。これはパトカーに乗る犯罪者を待たずに、パトカーが帰ってしまうバグのせい。パトカーに乗れなかった犯罪者は、数秒後に消失して都市外部へ瞬間移動した後フォローを外され消失した扱いになる。

 強盗発生から逮捕・逃走

 最初に強盗犯によって強盗をする建物が選択され、目的地まで移動する。到着次第強盗を行い、「犯罪現場」のアイコンが出現する。このアイコンが出た時点で警察車両が呼ばれるようになる。
 近くで警察車両がパトロールしている場合は、その警察車両が犯罪現場に向かうようになっている。そうでない場合は、警察署や警察本部・中央情報局からパトカーが出発する。

 犯行現場にパトカーが到着したとき、犯人が建物内に残っていた場合は犯罪を阻止できた扱いになり、都市の犯罪成功率が下がる。逮捕された犯罪者はパトカーの所持者(警察署)に輸送される。強盗が建物から出てくるまでの時間は、ゲーム内時間で約20分程度となっている。近くにパトロール中の警察車両が無いと、逮捕はかなり難しい仕様となっている。

 ただし、時間内に到着できてもパトカーは乗り込む犯罪者を無視して警察署に帰ってしまう場合がほとんど。犯罪者は「拘置所に護送中」となるので強盗失敗扱いとなってはいるが、このあとこの市民は消失し拘置所にも送られない。拘置所に送られる場合は、パトカーが建物内まで入り込んで逮捕するときのみ。

パトカーが到着する前に犯人が建物から出てきてしまっている場合は、犯罪成功となり都市の犯罪成功率が上がる。犯人はそのまま帰宅する。上の画像は犯罪者が建物から出できた直後にパトカーが到着した様子。これだけ近くの距離にいても逮捕はされない。

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