空港・貨物空港

　空港は市民や観光客が都市外部を行き来するための足となる。かなり高速に移動することができるので、鉄道や旅客船と比べて移動時間が短くなりやすいということが特徴。旅行における移動時間の割合が少なくてすむので、観光客が長期間滞在してくれるようになる。都市内部での移動手段としても使用することができ、遠方の会社やショッピングに出かけることができるようになる。
　空港・国際空港は雑音公害が一切発生しないという現実とはかけ離れて設定がされている。そのため街中に建設しても不満が出ることはない。

航空建設物一覧

空港

建設費　750,000€
維持費　150,000€/月
快適性　50

魅力度　　　　　+5％
オフィス区効率　+3％

航空機停留ポイント　5

　旅客機の停留ポイント（ゲート）が5つ付いた空港。初期状態では貨物機を就航できないが、アップグレードによって追加できる。この施設を建てるだけでオフィス区の効率が3％、都市の魅力度が5％プラスされる強力な効果も持っている。この建物は何個も建設可能になっており、なんと効率と魅力度の効果上昇も重複できる。空港の効率が下がるとオフィス区効率・魅力度上昇効果も下がってしまうので、空港の効率を維持できればオフィス区の効率と魅力度は上限無しで上げることができるトンでも施設。

　アップグレード

　アップグレードは3種類準備されている。貨物ターミナルのアップグレードは渋滞の原因ともなりえるので、アップグレードには注意が必要。ビジネスラウンジと空港サービスは維持費以外のデメリットがほぼ無いので、都市の財政に余裕があればアップグレード推奨。

ビジネスラウンジ

建設費　150,000 €
維持費　40,000 €/月
魅力度　+5 ％

　素の状態で魅力度を5％上げる効果があるが、それを2倍にするアップグレード。都市全体の魅力度を上げる方法は限られているので、ほぼ必須。維持費もかなり安く、空港も見た目も良くなる。

貨物ターミナル

建設費　　　500,000 €
維持費　　　62,000 €/月
貨物貯蔵量　7,200 t

貨物列車　停留ポイント　　+2
貨物機　　停留ポイント　　+2

　貨物機と貨物列車を就航できるようにするアップグレード。貨物機の就航場所と貨物列車の停留ポイントが2つずつ追加される。近くに商業施設や工業施設があればトラックが出入りするようになる。ただし空港前は搭乗客で混雑しやすく、その上トラックまで集まるようになると大渋滞が発生しやすくなる。アップグレードした段階でトラックが集まるようになってしまうので、元の交通量が多い場合はアップグレードしないのも選択肢。

　貨物列車停留ポイントが2つあるので、実質貨物駅がくっついているようなもの。ただし貯蔵可能量が貨物駅の半分くらいしかないので、大量の貯蔵・輸送には適していない。トラックが出入りできる場所も一か所しかなく、大量のトラックは処理しきれない。さらに、貨物機は100トンしか積載量がない。貨物列車が1200トン、貨物船が1000トンということを考えるとあまりに少ない。

空港サービス

建設費　100,000 €
維持費　25,000 €/月
快適性　+30

　空港の快適性を上げる。快適性は施設の利用率に直結するので、利用率を上げたい場合は必須。維持費が低い割に効果が大きい。公共交通の利用率を上げる方法については別ページで解説しているので、そちらを参照してほしい。

　 建設不可能エリア

　空港には航空機が発着するために必要な上空のエリアが設定されている（上画像の黒塗りされている部分）。このエリアは航空機が通過するため建物を建築することができない。そのため、滑走路の前後には建物の高さ制限がかかっているような状態になっている。

国際空港

建設費　4,000,000€
維持費　600,000€/月
快適性　90

ソフトウェア需要　　　+10％
魅力度　　　　　　　　+10％
総合大学進学への興味　+10％

旅客機　　停留ポイント　18
貨物機　　停留ポイント　6
旅客列車　停留ポイント　2
バス停　　　　　　　　　2
タクシー乗り場　　　　　2

貨物貯蔵量　800ｔ

　非常に広大な土地を必要とする空港。建設費・維持費がすさまじく都市の経済を圧迫する。旅客機や貨物機の就航場所を増やしたいのであれば、普通に空港を建てた方が省スペースで安上がり。この施設の最大の特徴は都市の魅力度+10％、ソフトウェア需要+10％、総合大学進学への興味+10％という強力な効果を持つということ。

　旅客空港として

　直接乗り換えができる公共交通が3種類（バス・タクシー・旅客鉄道）存在している。乗り換えにかかる時間が短いということは、市民にとって公共交通を利用する優先度が高くなりやすい。そのため、大都市の中心部に設置しなくても中心部までの公共交通を整備することで簡単に利用客数を増やすことができる。快適性も初期から90あるため、利用客が増えやすい特徴がある。
　旅客機の就航場所が18か所もあるが、かなり過剰ぎみ。そもそも航空機の外部接続できる場所は増やすことができず、最初から配置されているのは4か所くらい。残りの14か所は都市内部の空港との接続になるが、そもそも都市内部に空港を14か所建てることがそうそう無い。

　貨物空港として

　国際空港は貨物機の停留ポイントが４つもあり空港と比べても2つ多い。そのため大量の貨物輸送に適しているが、貨物の貯蔵量が800トンしかなく異常に少ない。貨物列車の最大輸送量が1200トンなので、たった一両分の貨物も入らない。設定ミスを疑うレベルだが、現状貨物倉庫は上限を超えて貨物を貯蔵できる仕様になっているので、普通に機能する。修正待ち？

　建設不可能エリア

　国際空港の場合は、滑走路が2か所あるため建設不可能エリアも広くなる。

CHIRPXスペースセンター

建設費　4,800,000€
維持費　720,000€/月
魅力度　200

食事レクリエーション　+60

ソフトウェア需要　　　+10％
電子機器需要　　　　　+10％
魅力度　　　　　　　　+10％
総合大学進学への興味　+10％

雑音公害レベル　2

　ロケットを建造・発車するための施設。建設費・維持費は国際空港よりもさらに高いが、電子機器・ソフトウェア需要増加、魅力度増加、進学率増加の強力という価格に見合うだけの能力を持っている。空港の分類になっているが乗客を乗せて宇宙へ旅立つわけではなく、見物客を引き寄せるのでどちらかというと観光地。しかも魅力度は現状最高値に設定されている。レクリエーション値も設定されているので市民のレクリエーション施設として機能する。
　空港・国際空港と違い、雑音公害が設定されている。住宅区の近くに建設すると、市民の福祉度に悪影響を及ぼすので注意。

外部接続ポイント

　旅客機・貨物機が都市外部へと行き来するためのポイント。鉄道や船舶のように能動的に増やすことができないため、マップに最初から配置されている数が上限となる。開発者モードやMODを使用することでのみ増やすことができる。
　ちなみに、ロケットの発射先もこの外部接続ポイントの中から自動的に選ばれる。

旅客機・貨物機の空路作成方法

　旅客機空路ツール・貨物機空路ツールを使用して作成する。今回は旅客機の空路を作成するので、旅客機航路ツールを選択する。

　まず最初に空港内の旅客機停留ポイントにカーソルを合わせる。すると「ここから新しいルートを作成」「空港名」の表示が出る。この状態でクリックすると、空路の開始位置が設定される。

　次に、遠くの空に存在している外部接続ポイントにカーソルを合わせる。「ここに新しい通過地点を追加」「外部接続ポイント名」が表示される。この状態でクリックすると、通過地点が追加される。

　次に別の空港ともつなげる。空港内の旅客機停留ポイントにカーソルを合わせると「ここに新しい通過地点を追加」「空港名」が表示される。この状態でクリックすると、通過地点が追加される。

　最初に選んだ旅客機停留ポイントにカーソルを合わせる。すると「ルートを決定」「空港名」が表示される。この状態でクリックするとルートが決定される。

　今回作成したルート。ルートにカーソルを合わせると「ルートをドラッグして新しい通過地点を挿入」「航路名」が表示される。この状態でドラッグ（マウス左ボタンを押したまま）し、別の外部接続ポイントにカーソルを合わせる。

すると、「ここに新しい通過地点を挿入」「外部接続名」「空路名」が表示される。この状態でドロップ（押したままだったマウス左ボタンを離す）すると、経路に新しい通過地点が追加される。

　注意点

　旅客機停留ポイントと貨物機停留ポイントのアイコンが非常によく似ている。旅客機空路ツールで貨物機停留ポイントにカーソルを合わせても、「歩道アクセス無し」の表示が出て航路を追加できない。注意が必要。