公式よりタイル維持費についての発表がありました。
公式リンク
タイル維持費を実装した経緯
今回新しく実装されたタイル維持費は、タイルを解放するために必要なコストの他に毎月継続して支払う必要のあるお金になっています。解放されているタイルの枚数と埋蔵している資源の量におおよそ比例して高額になっていくので、解放したタイルの枚数に見合った都市の大きさ（税収）が必要になります。もし小さな町しかないのにタイルを数多く解放してしまうと、タイルの維持費によって都市が経営破綻になりやすくなります。
この新しい維持費によってゲームの難易度は上昇しますが、同時にゲームの攻略方法を多様化させます。例えば
・小さな土地に都市の機能を詰め込むことで維持費を安く抑ええうようにする。
・空港と貨物空港がマップ端までタイルを解放しなくても外部接続できることを活用する。
・海のタイルは維持費が安いので、航路で外部接続することでタイルの維持費を安く抑える。
といった攻略法が公式からも提示されています。攻略法が多様化されることで町の経営がうまくいったときの達成感も高まりやすく、ゲームとしての面白みが増すことが期待されています。
公式はゲームの後半で十分なチャレンジが無いことを危惧していました。そのため後半になるほど難易度が上がるような仕組みを必要としていたため、このような維持費が追加されたようです。
難易度の調整について
ゲームとしての難易度が高い場合は、自分のプレイスキルのあった難易度まで下げる機能が必要です。タイル維持費についても難易度の調整機能が付いており、「マップタイルのアンロック」のチェック項目にチェックを付けることで維持費を無料にすることができます。既存のセーブデータでも後から反映させることができるため、最初は維持費がかかるようにしていても良いかもしれません。
また、最初から解放されている9タイルについては維持費はかからないようになっています。
以下全文翻訳
皆さん、こんにちは。パッチ1.1.5f1（通称エコノミー2.0）で追加されたタイル・アップキープがどのように機能するのかについて、多くの質問を目にしたので、このミニ開発日記を作成しました。私たちはこの日記が皆さんの質問に答え、私たちがなぜタイル・アップキープを追加したのかをよりよく理解できることを願っています。
では、基本的なことから始めましょう。タイルアップキープは、あなたが所有している土地に適用される新しい土地管理費です。これは、現実世界の未使用の土地に支払われる固定資産税にヒントを得たもので、市が市域を拡大するために政府に支払う費用です。都市をスタートしたときにすでにアンロックされている最初の9枚のタイルにはコストはかかりません。タイルのアップキープが課されるのは、それらを超えて拡張したときだけです。アップキープコストはマップタイルの購入コストに対するパーセンテージで、パーセンテージはマップタイルの購入が増えるにつれて5％から25％のカーブを描いて増加します。つまり、初期のマップタイルのアップキープコストは低いですが、マップタイルの購入枚数が増えるにつれて、タイル1枚あたりのアップキープコストも増加し、購入したマップタイルすべてのアップキープコストに影響します。
X軸はマップタイルの購入枚数、Y軸はマップタイルの維持費算出に使用したマップタイル購入費の割合。
エコノミー2.0のアップデートを設計していたとき、都市を建設する際にもっと経営機能を考慮すべきだと感じました。エコノミー2.0のリリース後に皆さんから寄せられたフィードバックや、開発中のクローズド・ベータ・グループからのフィードバックに基づき、私たちは、特にゲームの後半において、ゲームに十分なチャレンジがないという結論に達しました。また、適切なチャレンジがないため、成功しても私たちが望んでいたようなインパクトはありませんでした。都市を成長させることはゲームを進めていく上で自然なことなので、マップタイルにアップキープコストを実装することはゲームプレイのペース配分を考える上で良い方法でした。タイルのアップキープコストで私たちが目指しているのは、都市を拡大する際に、より有意義な選択肢を提供することです。全体として、ゲームのテンポが強化され、ゲームプレイ体験が向上したと感じています。
もちろん、この新しいコストはプレイ可能エリアの端に到達し、新しいアウトサイド・コネクションを作成する能力に影響する。まだ気づいていないかもしれないが、マップ・タイルのコストはそのタイルで利用可能なもの（建設可能な土地、資源など）に影響され、水の多いタイルが最も安くなる。そのため、もしあなたの都市が一刻も早く新しいアウトサイド・コネクションを必要とするのであれば、海のタイルを購入するのが最も安い方法となる。そうすれば、プレイ可能エリアの端まで橋やパイプラインを作ることができる。あるいは、地形ツールを使ってより現実的な陸橋を作り、その上に道路を建設することもできるが、タイルの内側に土地が多いと維持費に影響することに留意してほしい。
UIが更新され、新しいタイルのコストだけでなく、タイルの維持費も表示されるようになった。
既存のセーブを続けている場合、多くのマップタイルをアンロックしている可能性があります。このコストを相殺するために都市を拡張して追加的な税収を得ることができるかもしれませんが、Unlock AllかマップタイルをアンロックするMODを使ってマップ上に村や田舎町を建設している場合、それだけではカバーしきれないかもしれません。その場合、次回セーブロード時にマップオプションのUnlock Map Tilesを有効にすることをお勧めします。これは実績を無効にする一方で、タイルのアップキープを無効にするため、都市を継続することができます。このオプションは、小さな町や村を作るのが好きで、マイルストーンの進行をスキップしたくない場合にも最適です。
タイルのアップキープについては、好きな方からもそうでない方からも、すでに素晴らしいフィードバックをいただいています。タイルアップキープに関してだけでなく、ゲームの現状に関する議論を継続し、ゲームプレイとバランスをさらに洗練させ、ゲームの目標を維持しながら、皆様に最高の体験を提供できるようにします。また、ご意見をお聞かせいただくためのアンケートもご用意しています。
ゲームの特徴やバランスの調整には時間がかかるため、ご意見にご賛同いただいても、しばらくの間は対応できない可能性があることをご留意ください。とはいえ、時間を割いてゲームや変更点についてのご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございます。 私たちはそれを読み、秋に開発を続けることを楽しみにしています。この旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。
筆者の「個人的」な感想
今回のアップデートはとても良いものだったと思います。いままでは難易度がかない低く、カンストした資金と異常に収益性が良い都市を眺めながら、過剰とも思える公共サービスを建てるだけで都市が発展していました。しかし、今回のアップデートにより企業の効率を上げることが一部難しくなり、維持費と都市の収益のバランスを考える必要が出てきました。町づくりゲームでは理想の都市がありつつも、資金と今後の発展を見据えながら開発できるのが面白いところだと感じています。
ただし、一部バグが発生していることについては残念です。詳細については検証中ですが、オフィス区の従業員が5人になってしまうようです。これはMOD機能をオフにしても発生しているため、完全にゲーム本体のバグとなっています。
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